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世界卓球2025

篠塚/戸上、メダルへ王手。苦しみながらシンガポールペアを振り切る

●男子ダブルス3回戦(ベスト8決定戦)
篠塚大登/戸上隼輔 8、ー2、ー7、8、7 アイザック・クエク/パン・コーエン(シンガポール)

篠塚/戸上ペア、シンガポールペアにあわやというところまで追い詰められながら、地力の差を見せて逆転勝利!
これでベスト8進出、メダルに王手!

台上プレーがうまく、相手のボールが少しでも浮けば強烈なパワードライブを打ち込んでくるシンガポールペア。特に左腕のパン・コーエンの前陣強打は非常に威力があった。篠塚/戸上が1ゲーム目を先取するも、2ゲーム目以降はシンガポールペアが台上から主導権を握り、2ゲーム連取。シングルスでゲラシメンコとの激戦に惜敗した篠塚、中盤までなかなかパフォーマンスが上がらなかった。

シンガポールペアに苦戦を強いられた戸上(左)/篠塚

相当ダブルスの練習をやり込んでいるのか。シンガポールペアは強かった

「台上プレーでなかなか優位に立てなくて、最後は粘り強くストップした」と試合後の篠塚。台上でもラリーでも我慢、我慢のプレーで逆転勝ち。薄氷を踏む勝利ながら、地力を見せてベスト8に勝ち上がった。

苦しみながらの勝利に、安堵の表情を浮かべた篠塚

「今の試合は本当に負けてもおかしくない試合だったので、ホッとしています。明日以降も苦しい試合になると思うので、今日の4・5ゲーム目のような自分たちから攻めるプレーを出足からやれるようにしたい」(篠塚)。一方、戸上は「今日を乗り越えたことは、明日以降への自信にもつながる。まずはしっかり準備をしたい」と語った。

「兄貴分」としてベンチで戸上/篠塚を支えた森薗政崇コーチ。言わずとしれたダブルスのスペシャリスト

戸上/篠塚の準々決勝の対戦相手は、エジプトのエル-ベイアリ/アブデルアジズ。ラリー戦での粘り強さと球威を兼ね備えた油断のできないペアだ。今日の苦戦をしっかり反省し、がっちりメダルを掴みたい。

 

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