●女子ダブルス決勝
王曼昱/蒯曼(中国) 6、6、5 ポルカノバ/スッチ(オーストリア/ルーマニア)
女子シングルスでは激闘の末、準優勝に終わった王曼昱。後輩左腕の蒯曼と組んだダブルスでは、うれしい初優勝を飾った。
1ゲーム目、ポルカノバ/スッチの欧州女王国際ペアは中国ペアと互角に打ち合う。ポルカノバ、スッチとも中国ペアの威力やコースにしっかり対応し、6-4までリードを奪う。しかし、そこから中国ペアが本領を発揮。蒯曼のストレートへのカウンターショットなどレベルの高いプレーを連発し、7本連取で一気にこのゲームを奪取した。
2ゲーム目もラリー戦では五分の戦いとなったが、ジリジリと中国ペアが差を広げる。中盤では、王曼昱がテクニカルなストップでスッチにボールを触らせないショットを見せるなど、技量の高さを見せつけ11-6とこのゲームも中国ペアが連取した。
あとがなくなった欧州ペアは第3ゲーム、1-3となったところでタイムアウト。そこから意地のプレーを見せ、一時は4-3と逆転した。ただ、ここから蒯曼がフォアハンド・バックハンドのエースを連発。王曼昱もバックハンドの強烈な一撃ドライブを放ち、8-4と一気に再逆転に成功した。その後、8-5と1本を失ったところで中国ペアはタイムアウトを取って気持ちを落ち着かせ、残りの3本をきっちり連取。11-5で試合を締めた。
中国ペアの強さが目立った試合ではあったが、長身左腕のポルカノバと小柄で俊敏なスッチが組んだ国際ペアも随所に息の合ったコンビネーションとハイレベルなショットを見せ、大会最終種目にふさわしい好ラリーを展開した。
時に繊細に、時にダイナミックにプレーした王曼昱(右)/蒯曼。どちらの選手にどういう状況でボールが回っても得点できるナイスコンビだった
異色の国際ペア、ポルカノバ(奥)/スッチはラリー戦で中国ペアに引けを取らない強さを見せた
ベンチに入った馬琳コーチ(中央)と国旗を掲げてセレブレーション。初戦から決勝までオールストレートで貫禄の優勝だった
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