●女子シングルス準々決勝
早田ひな(日本) -10、-6、-7、-9 陳幸同(中国)
早田は苦手にしている陳幸同を突破することができなかった
陳幸同は徹底して早田のミドルを攻めて、付け入る隙を与えなかった
何本打っても返ってくる。徹底的にミドルを攻められて苦しい体勢で打たされる。早田はその展開から最後まで脱することができなかった。
1ゲーム目は早田が6-10から9-10と詰め寄ったところで陳幸同がタイムアウトを取るも、その次の1本で早田が陳のミドルを攻めて10-10と追いつく。しかし、そこから早田は陳の浮いたループドライブをカウンターミス。結局このゲームを10-12で失った。
2ゲーム目は序盤から競り合いが続いた。6-7の時の1本で早田は、自身が返したバックハンドのボールが陳幸同のコート、エンドライン付近のエッジをかすめたのではないかと主張し、TTR(ビデオ判定)を要求。しかし、長い検証時間の後、結局はオーバーミスの判定が覆らず。そのまま6-11でこのゲームも落とした。
3ゲーム目は序盤で2-6と離されたが、徐々に盛り返して7-8まで挽回。ただ、勝負をかけたフォアハンド強打が外れるなど、なかなか決定的には流れを変えられず、7-11でこのゲームも取れなかった。
4ゲーム目は0-0から9-9まで互いに2本以上のリードを作れない超クロスゲームとなる。早田は途中、ラリーの中にフォアスマッシュを織り交ぜるなど奇襲も使いながら食い下がったが、最後は9-10から4球目のバックドライブが空振りとなり終戦。
過去3度の対戦では早田の0勝3敗ながら、すべてフルゲームとなっていただけに、今回の完敗は悔しい結果だっただろう。とにかく陳幸同の氷のような冷静さと技術戦術のブレなさが光った試合だった。
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