●混合ダブルス準決勝
吉村真晴/大藤沙月(日本) 8、1、-4、2 黄鎮廷/杜凱琹(香港)
王楚欽/孫穎莎(中国) 10、6、14 林鐘勳/申裕斌(韓国)
決勝進出を決めた吉村(左)と大藤
世界選手権2025ドーハも大会7日目を迎え、混合ダブルス準決勝に吉村真晴/大藤沙月が登場。対戦ペアの黄鎮廷/杜凱琹(香港)はこれまで混合ダブルスで3個のメダルを獲得し、今大会の準決勝進出で4個目のメダルを手にしたベテランペア。
両ペアは今年に入ってから3回対戦していて、日本ペアは1勝2敗で負け越しているが3試合ともフルゲームまでもつれる接戦になっている。
第1ゲームはスタートから終盤まで点差が離れずに一進一退の攻防が続く。9-8で日本ペアリードの場面で大藤がチキータレシーブで得点して10-9とすると次のポイントを大藤がサービスエースで決めて11-8。日本ペアが先制する。
第2ゲームは吉村のボールを杜凱琹が受けて、大藤が黄鎮廷のボールを取る展開になる。一般的に混合ダブルスは男子選手のボールを女子選手が受ける展開が不利になると言われているが、大藤は黄鎮廷のボールを苦にせずにカウンターで狙い打つ。吉村もまるでボールが来るコースがわかるかのように、フォア、バックの強烈なドライブで得点を量産。日本ペアは3-1から8連続得点で11-1で第2ゲームも奪った。
香港ペアは1ゲームを返すも力尽きる
このまま日本ペアが決めるかと思われたが、第3ゲームはサービス、レシーブで香港ペアが上回って11-5でゲームを取り返した。
第4ゲームは第2ゲームと同じ男子選手のボールを女子選手が受ける展開。出足から吉村が両ハンドドライブで2得点したが、これは大藤が上回転系のサービスを出して黄鎮廷のレシーブを大きくさせて、それによって吉村がフルスイングのドライブを決めた。日本ペアの戦術が光るプレーだ。
2-0リードから大藤が黄鎮廷のドライブをフォア側に飛びついてカウンターして3-0に。6-0まで日本ペアがリードして、8-1になったところで香港ペアは諦めの表情になり、11-2で日本ペアが勝利。初出場ながら世界選手権の準決勝という大舞台で余裕を感じさせて吉村と大藤の「大吉(だいきち)ペア」。
決勝の相手はパリ五輪金メダルの王楚欽/孫穎莎(中国)。無限の強さを感じさせる大吉ペアが金メダルペアに挑む。
決勝の相手となる王楚欽/孫穎莎
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