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【USスマッシュ】伊藤美誠は善戦及ばず3位で終戦。張本智和は 世界ランク1位・林詩棟を撃破して決勝へ!

いよいよ残り1日となった『USスマッシュ』。現地時間12日、男女シングルス準決勝が行われたほか、男女ダブルスの決勝が行われ、優勝ペアが決定した。

先に行われた女子シングルスでは、日本女子で唯一勝ち残っていた伊藤美誠(スターツ)が登場。第2シードの王曼昱(中国)、絶好調だった申裕斌(韓国)を下して勝ち上がった朱雨玲(マカオ)と対戦し、ゲームカウント0−2から得意の強打で厳しいコースを突いて得点を重ね、2−2に追いついたが、5・6ゲーム目は朱雨玲の鉄壁の両ハンドの前にフォア強打が打ち抜けず、2-4で敗戦となった。

勝負勘が戻ってきた朱雨玲。さすがの対応力で、勝負どころとなった5ゲーム目を制して勝利

果敢に攻めた伊藤。敗れはしたものの、日本女子唯一の4強入りと、今大会でも強さを見せた

もうひとつの準決勝では、孫穎莎(中国)、早田ひな(日本生命)を破るなど快進撃を見せている陳熠(中国)が、蒯曼(中国)を4-3で退けて決勝へ駒を進めた。女子シングルス決勝は、大会中に急成長している中国の新星・陳熠と、全盛期の勝負勘が戻りつつある朱雨玲との対戦となる。

快進撃で決勝へ駒を進めた陳熠

一方、男子シングルスでは、日本男子で唯一勝ち残っていた張本智和(トヨタ自動車)が、現・世界ランキング1位の林詩棟(中国)に1時間超えの大激闘の末、4−3で勝利。日本男女を通じて唯一の決勝進出を果たした。

勝利の瞬間、「信じられない」という表情でベンチに振り返る張本

張本は2ゲームを先取するも、3・4ゲーム目を逆転で奪われ、5ゲーム目も林詩棟が連取して2-3。しかし、6ゲーム目を中盤で一気に突き放して奪うと、最終ゲームは5-2リードから5-5に追いつかれたが、7-6から4点連取で勝利を決めた。林詩棟の後陣での力強いドライブをブロックでしのぎつつ、機を見てドライブで狙い打つなど、最後まで攻撃的なプレーを貫いた張本。明日の決勝では、F.ルブラン(フランス)との死闘を制した世界王者・王楚欽(中国)に挑む。

前陣での攻守の切り替えが冴えた張本

F.ルブランを4-3で振り切り、決勝進出を決めた王楚欽(左)。最終ゲームは10-6から10-9まで追い上げられたが、逃げ切った

その他、男子ダブルスは安宰賢/林鐘勳(韓国)が、F.ルブラン/A.ルブラン(フランス)を3-1で退けて優勝。中国ペアの対決となった女子ダブルス決勝は、孫穎莎/王曼昱に対し、2-2で迎えた最終ゲームを6−9から逆転で制した王芸迪/蒯曼が頂点に立った。

男子ダブルス優勝:安宰賢(左)/林鐘勳

女子ダブルスを制した王芸迪(右)/蒯曼


なお、明日行われる男女シングルス決勝の対戦は下記のとおり(すべて日本時間)

10:00〜 陳熠(中国)vs.  朱雨玲(マカオ)

11:00〜 張本智和 vs.  王楚欽(中国)

写真提供:WTT

 

 

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