韓国の平昌で行われたアジア選手権は9月10日の最終日を終えて、男子シングルスと女子ダブルスのチャンピオンが決まった。
男子シングルスは樊振東と馬龍(ともに中国)が決勝で対決し、フルゲームの末、馬龍が勝利。馬龍は2009年、2011年、2013年の3連覇から10年の時を経て、再びアジア王者の称号を手にした。東京五輪の男子シングルス決勝で樊振東を破って金メダルを獲得後、しばらくビッグタイトルから遠ざかっていた馬龍だったが、今大会では準々決勝で林高遠(中国)をゲームオールジュースで退けると、準決勝では林昀儒(チャイニーズタイペイ)をシャットアウト。決勝でのプレーからも、まだまだ世界の頂点を狙う力があることを示した。
「10年前は1年間で何度かシングルスチャンピオンになれていたけど、ここ2年、特に東京オリンピックが終わってからはシングルスでのチャンピオンにはなれていなかった。シングルスのタイトルはとても渇望していた」と試合後の馬龍。
●男子シングルス準決勝
樊振東(中国) 17、-8、7、8 梁靖崑(中国)
馬龍(中国) 8、4、8 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
●男子シングルス決勝
樊振東 7、-5、7、-5、-6 馬龍
中国勢がベスト4を独占した女子シングルスは、9日に行われた決勝で王曼昱がライバルの孫穎莎をゲームオールで破り、優勝。5月の世界選手権個人戦ではベスト8に終わったが、陳夢、王芸迪、孫穎莎というパリ五輪選考レースのライバルたちを連破し、改めてその実力を示した。
●女子シングルス準決勝
孫穎莎(中国) 12、-9、-8、3、7 陳幸同(中国)
王曼昱(中国)8、8、-2、-10、7 王芸迪(中国)
●女子シングルス決勝
王曼昱 -10、7、8、-5、5 孫穎莎
男子ダブルスは、準決勝の「中韓対決」を制した中国ペア同士の決勝となり、ゲームオールの熱戦を制した樊振東/林高遠が頂点に立った。林高遠は団体とダブルス2種目の3冠を獲得。
●男子ダブルス準決勝
馬龍/王楚欽(中国) -6、5、8、6 張禹珍/林鐘勳(韓国)
樊振東/林高遠(中国) 9、-5、6、7 安宰賢/朴康賢(韓国)
●男子ダブルス決勝
樊振東/林高遠 9、-4、9、-11、8 馬龍/王楚欽
女子ダブルスは、日本勢として唯一、個人種目で準決勝に進んだ木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)が、王曼昱/陳夢(中国)と準決勝で対戦。1、2ゲーム目を取り、3ゲーム目も7-5でリード。そのまま押し切るかに見えたが中国ペアが底力を見せて逆転。決勝進出はならなかったが世界選手権に続いて表彰台に立った。
●女子ダブルス準決勝
孫穎莎/王芸迪(中国) 5、-5、9、8 田志希/申裕斌(韓国)
王曼昱/陳夢(中国) -8、-9、9、5、8 木原美悠/長﨑美柚(日本)
●女子ダブルス決勝
王曼昱/陳夢 4、9、5 孫穎莎/王芸迪
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