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<卓球王国2024年8月号より>
スティガの看板裏ソフトラバーとして定着している『DNA』シリーズ。その中で『DNAプラチナ』シリーズとともに双璧(そうへき)として位置づけられる『DNA ハイブリッド』シリーズが、(2024年)2月に登場した。
その名のとおり「回転量とスピードのハイブリッド」がウリというこのラバー。トップシートが強く、粒形状は回転性能をより重視した設計となっており、『DNA プラチナ』と、粘着性テンション『DNA ドラゴングリップ』の中間的性質を持つ。
シリーズは3種類のスポンジ硬度を揃(そろ)え、『XH』が52.5度、『H』が50.0度、『M』が47.5度。『XH』をバック面に使用し始めたという永尾尭子(サンリツ)によると、「程良い硬さとグリップ力があるので、以前より中陣でのプレーがやりやすくなった。相手のボールにも負けず、自然とボールも深くなったように感じる」とのこと。(2024年)4月からスティガ契約選手となった五十嵐史弥(滋賀県スポーツ協会)は両面に『XH』を使用中、同じく契約を結んだ及川瑞基(岡山リベッツ)も、現在『XH』をテスト中だという。
とはいえ、トップ選手のコメントが、一般層に当てはまるとはかぎらない。そこで「ザ・中級レベル」の編集部員数名で試打してみた。まずはメーカーの謳(うた)い文句どおりで、近年のトップ選手が求めるタイプであることは確かだ。強いシートとハードスポンジにより、スイングスピードに応じて、回転量のある質の高いドライブが、弧線を描いて相手コートに刺さる。粘着性ではないが『プラチナ』より回転性能は高い。ただ、中級者が扱うにはかなりハードであり、使いこなすには相応の覚悟が必要だろう。スポンジ硬度のバリエーションを揃えているので、スイングスピードに応じて『M』など軟らかいバージョンを選ぶと良さそうだ。
トレンドである回転力を強化したハイブリッドギア。ドライブの質を高めたい中・上級者に、勝利をもたらす一枚となるだろう。
シートのベースが肉厚で、粒が低めの回転重視の設計
●テンション系裏ソフトラバー
●¥9,900(税込)
●厚さ:MAX ●スポンジ硬度:52.5度
●スティガ・スポーツ・ジャパン㈱ 03・5604・9395
https://stigasports.jp/
photo >> Yoshinori Eto
text >> Hiromoto Takabe
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