
<卓球王国2024年12月号より>
(2024年)9月に開催された全日本ラージボール選手権一般男子で、4度目の優勝を飾った「わった」こと池田亘通(Infinity)。今やラージ界の「新時代のカリスマ」と呼べる存在の池田だが、自ら監修したラージ用表ソフト『リンフォート』シリーズも好調なセールスを記録。そしてラバーに続き、ラージでの使用を想定した池田監修ラケットとして登場したのが『KRATOS(クラトス)』だ。
『KRATOS』の特徴は「パワフルな弾み」。上板の桧とブラックカーボンの組み合わせにより、軽いタッチでもボールが飛び、強打では圧巻のスピードを誇る。
しかし、監修者・池田のラケットの好みは「弾みすぎないもの」。なぜ、自らの好みとは逆の性能のラケットを目指したのか。その理由を池田はこう語る。
「愛好家の方に話を聞くと、弾むラケットが好みという方も多かった。たくさんの方に手に取ってもらえるよう、自分の好みだけでなく、そうした意見も取り入れました。
ラージではネットミスが多くなりますが、『KRATOS』はしっかり弾んでくれるので、その心配が少ない。特に初・中級者は弾むラケットのほうがラリーがしやすいので、そうした層にもオススメです」
開発段階では講習会などで一般の愛好家にも試作品をテストしてもらい、その意見も踏まえて改良。多くのラージボーラーの声を集め、多くのラージボーラーに好まれる1本を作り上げたというわけだ。
全日本ラージで池田と決勝を戦った神山峻(神山PPC)も、このラケットを使用。その性能は、守備でも光ると神山は話す。
「一番の良さはブロックの安定感。咄嗟に返球する場面でもコート深くに入ってくれるので、そこからラリーを立て直すことができます。攻撃だけでなく、攻守のバランスを大事にしたい選手にもオススメですね」
全日本ラージ金メダリストが監修し、銀メダリストが手にしたブレード。その事実こそが、『KRATOS』の実力の証明。間違いなく、ラージボーラーにとって頼れる1本だ。
厚みのあるブラックカーボンが存在感を放つ。板厚は厚めだが、平均85gと重量は抑えられている
●攻撃用ラケット ●¥23,100(税込)
●木材3枚+ブラックカーボン2枚
●グリップ:FL・ST ●平均重量:85g ●板厚:6.9㎜
●TIBHAR JAPAN㈱ :03・6233・7506
https://tibhar-japan.com/
photo >> Yoshinori Eto
text >> Takazumi Asano
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