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【PICK UP】ドニック『クラシック オフェンシブ』/ドニックが描く「ニュークラシック」。 6枚+1枚の新感覚ブレード

<卓球王国2025年3月号より>

ドニックが描く「ニュークラシック」。
6枚+1枚の新感覚ブレード

 

 ちょっと変わった1本が、ドニックのラインナップに加わった。名前の『クラシック』を「古典」と解釈すると、『クラシック オフェンシブ』は、なんとも「名は体(たい)を表さない」ラケットだ。

 まず、特徴的なのは中芯に特殊素材を配置したこと。通常、特殊素材ラケットは2枚の特殊素材を合板の両側の同じ階層に組み込む「木材5枚+特殊素材2枚」の構成が一般的だ。しかし、『クラシック オフェンシブ』は1枚の特殊素材の両側を3枚ずつの木材で挟んだ「木材6枚+特殊素材1枚」の構成となっている。

 特殊素材もカーボンなどの炭素系のものではなく、亜麻(あま)を原料とした天然由来の特殊素材「フラックスクロス」をドニックで初めて採用。

 強度があり、振動吸収性と衝撃吸収性に優れたフラックスクロスを中芯に配置することで、弾みを向上させるだけでなく、打球感をよりクリアにしているという。

 また、特殊素材だけでなく、木材も特徴的だ。上板に用いたのは、ヒノキに似た特性を持つ西洋松「スプルース」。スプルースは軽量で弾力があり、ボールが吸い付くような打球感の木材。中芯のフラックスクロスとの相乗効果で、コントロールと操作性の高さも生み出している。

 球持ちの良さがありながら、ボールを弾き出すフィーリングは新感覚。板厚を6・4㎜と少し厚めに設計することで、しっかりとした弾みもあり、相手のボールにも押されにくくなっている。

 ドニックの日本代理店を務めるイルマソフトの瀧澤光功さんによると、ドライブだけでなく、ミート系の打法を使う選手やラージボールでの使用にもオススメとのことだ。

 ちなみに『クラシック』には「傑作」といった意味もある。「古典」を再解釈し、新たな要素を加えて誕生した新感覚の「傑作」。ドニックが描く攻撃用ラケットの「ニュークラシック」と言える1本だろう。

合板の真ん中の白い層が「フラックスクロス」。天然由来の特殊素材で振動吸収性、衝撃吸収性に優れる

ドニック
クラシック オフェンシブ

●攻撃用ラケット
●¥14,300(税込)
●木材6枚+フラックスクロス1枚
●グリップ:FL・ST・AN
●板厚:6.4㎜
●イルマソフト㈱ スポーツトレーディング事業部:
04・2936・4441  https://www.donic.jp/

 

photo >> Yoshinori Eto
text >> Takazumi Asano

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