
<卓球王国2025年2月号より>
東京・高田馬場の本店をはじめ、首都圏に5店舗を展開する卓球専門店・国際卓球から、24年4月に新たなオリジナル商品が発売された。その名も『サイバーシェイプ ゴールデン45』。
「粘着ラバーに合うラケットを作りたいとずっと思っていたんです」。このラケットのコンセプトについてそう語るのは、国際卓球・高田馬場店の神健介さんだ。
「店では中国製の粘着ラバーや、ドイツ製の微粘着テンションがよく売れます。中国選手の影響も大きいと思いますが、『使いこなすのは難しいのでは?』と感じていました」(神さん)
そこで目をつけたのが、カーボンラケットの中では打球感が柔らかく、粘着ラバーと相性が良い『カーボネード45』。さらに粘着ラバーがより使いやすくなるよう、多角形の大きめのブレードでスイートエリアが広い、サイバーシェイプの形状に仕上げた。
ブレードを少し大きくすることでボールをつかむ感覚や打球の弧線が生まれる「オーバーサイズ」にいち早く注目し、『アコースティックカーボングランデ』(ニッタク製)を世に送り出した神さん。過去のオリジナル商品から得た知見も生かされている。
実際にサンプルに粘着ラバーを貼って打つと、確実に従来品(ラウンドタイプ)より打球感が柔らかくなり、打球が弧線を描きやすくなることを実感。発売後は粘着ユーザーを中心にジワジワと反響を呼び、追加で発注をかけるほどの人気だという。
「粘着ユーザーの方にはぜひ一度試してもらいたいですね。ドイツ製の微粘着なら、スポンジ硬度50度以上の硬いものが合います。ボールが落ちないので、思い切って振ってもらって大丈夫。中国式ペンも発売予定なので、ぜひ期待してください」(神さん)
ちなみに「ゴールデン」という名前は、国際卓球の店頭を賑わせるインバウンド、特に「金(きん)」が大好きな中国人観光客を意識したネーミングだとか。「今は海外で人気が出る商品でなければ、国内でも売れない時代だと思います」と語る神さん。専門店ならではの視点と広い視野から生まれた、見た目も中身も「黄金(ゴールデン)」な一本だ。
板厚は5.8㎜。上板の下にカーボンを配したアウターの合板構成だが、打球感は硬すぎず、硬いラバーと相性が良い
※国際卓球各店舗およびWEBのみでの取り扱い
●スティガ製 ●攻撃用シェークラケット
●¥33,000(税込) ●木材5枚+カーボン2枚
●グリップ:FL ●平均重量:88g ●板厚:5.8㎜
●㈱国際卓球 03・3205・1601
https://www.kokusaitakkyu.com/
photo >> Yoshinori Eto
text >> Taro Yanagisawa
ツイート