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<卓球王国2024年8月号より>
2021年夏にティバーが発売した『ハイブリッド K3』(以下:K3)。微粘着のトップシートが生み出す強烈な回転と、テンションラバーらしい反発力の高さで多くの話題を呼んだ1枚だ。
そして今年の6月、『K3』よりもスポンジ硬度を高めた『ハイブリッド K3 プロ』(以下:K3 プロ)が発売。スポンジ硬度は55度で、ティバーの中では最高硬度のラバーとなっている。
フランスのルブラン兄弟やヨルジッチ(スロベニア)らがすでに『K3 プロ』を使用中。日本でも、松平健太(ファースト)がバック面を『K3』から『K3 プロ』に変更した。
「『K3』は少し軟らかく感じていて、打球時、特にブロックの時にもう少し弧線を作りたいという思いがありました。そこで、『K3 プロ』を使ってみたところ理想の硬さに近く、打球もより弧線を描いてくれるため、変更することに決めました」(松平)
もともと「硬めの『K3』を選んで使用していた」という松平だが、「『K3 プロ』は硬すぎるのではないか」という懸念もあった。しかし、実際に使用してみると、硬度ほどの硬さは感じなかったという。
また、『K3』との性能面の違いを松平はこう語る。
「『K3』は微粘着ラバーの中でもスピードがかなり出るラバーでしたが、少し上には上がりづらい印象がありました。その点、『K3 プロ』はスポンジが硬くなった分、スピードは少し出しにくくなりましたが、回転性能が上がり、ボールが台に収まってくれる感覚があります。威力も十分で、思い切りインパクトした時のスピードは『K3 プロ』の方が上だと思います」
55度のスポンジは打球時のエネルギーロスを最小限に減らし、スイングの力をそのままボールに伝えることができる。その上、相手のボールにも押されにくく、ブロックやラリーで打ち負けない芯の強さも感じられる。
『K3 プロ』をオススメしたいのは、やはりパワーに自信のある中・上級者。使いこなすのは簡単ではないものの、ツボにはまった時の威力は言うまでもなくトップクラスだ。
『K3 プロ』の謳(うた)い文句は「ティバー史上、最高性能ラバー」。使えば分かるが、それは決して大袈裟(おおげさ)ではない。間違いなく、今までで最高のポテンシャルを秘めている。
バック面を『K3』から『K3 プロ』に変更した松平健太(ファースト)
トップシートは肉厚で粒も低め。スポンジは細かな気泡が密集している
●微粘着テンション裏ソフトラバー
●¥8,910(税込) ●厚さ:MAX・2.0㎜
●スポンジ硬度:55度 ●カラー:レッド・ブラック
●ティバージャパン㈱ :03・6233・7506
https://tibhar-japan.com
photo >> Yoshinori Eto
text >> Masataka Nakano
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