4月20日まで、中国・マカオで開催中のワールドカップ。昨日(18日)には男女の準々決勝が行われ、日本勢で勝ち残っていた3選手が出場した。
先に行われたのは、日本対決となった伊藤美誠と大藤沙月の一戦。前陣速攻の伊藤に対し、中陣でのパワードライブを武器とする大藤が有利かと思われた。しかし、ゲームカウント2−2で迎えた5ゲーム目を、6-10から逆転で奪った伊藤が、6ゲーム目も連取して勝負あり。早い打球点での攻撃で大藤のパワードライブを凌ぎ、武器であるフォア強打が随所で決まった伊藤が、準決勝進出を決めた。
鋭いコースへのフォア強打で得点を重ねた伊藤
伊藤のペースを崩せなかった大藤。ベスト8で大会を終えた
勝利に対する執念を感じさせた伊藤。次戦ではアジアカップで惜敗した蒯曼へのリベンジに挑む
伊藤は本日15時(日本時間)より行われる準決勝で、王曼昱(中国)を退けた蒯曼(中国)と対戦する。
また、日本男子で唯一準々決勝に進出した張本智和は、カルデラノ(ブラジル)と対戦。1ゲーム目を奪い、幸先の良いスタートを切った張本だったが、2ゲーム目以降はカルデラノのスピードとパワーを兼ね備えたバックカウンターやフォアドライブに苦しみ、戦術の選択肢が狭められ、反撃の糸口を見出せずに1−4で敗戦。2大会連続のベスト4進出はならなかった。
終始主導権を握れず、敗れた張本。2大会連続の4強入りはならず
冴えた両ハンド強打で張本の鉄壁を粉砕したカルデラノ
写真提供=ITTF
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