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WTTコンテンダー ザグレブ、シングルスで張本智和と大藤沙月が優勝!大藤は張本美和との女子ダブルスでもV

6月24〜29日にかけて、クロアチアで開催されたWTTコンテンダー ザグレブ。日本からは男女トップ選手も多く参戦し、男子シングルスで張本智和(トヨタ自動車)、女子シングルスで大藤沙月(ミキハウス)が優勝を果たした。また、大藤は張本美和(木下グループ)との女子ダブルスでも優勝し、今大会で二冠を達成するなど強さを見せた。

男子シングルスを制した張本は、初戦でいきなり徐瑛彬(中国)にゲームカウント0-2と窮地に立たされたが、3ゲームを連取して逆転勝利し波に乗ると、2回戦でプツァル(クロアチア)、準々決勝では、世界選手権ドーハ大会やWTTスターコンテンダー リュブリャナで連敗していた戸上隼輔(井村屋グループ)に打ち克った。ここで一気に荷が降りたのか、続く準決勝のゴーズィ(フランス)戦、陳垣宇(中国)戦はともにストレートで完勝。世界ランキング4位の実力を示す、見事な優勝を果たした。

男子シングルスを制した張本智和

女子シングルスでは大藤が、2回戦から決勝まで中国選手を4連続で退けて圧巻の優勝。準決勝では劉瑋珊(中国)にゲームカウント0-2と追い込まれたが、集中力を切らさずラリーで粘って逆転勝利。決勝も、ゲームカウント1-2から3ゲーム連取で勝利を決めるなど、勝負強さを見せた。

女子シングルスで中国勢を連破して頂点に立った大藤

その他、女子シングルスでは長﨑美柚(木下アビエル神奈川)が2回戦で佐藤瞳(日本ペイントグループ)を完封し、続く準決勝でも第1シードの張本美和(木下グループ)を破ってベスト4入り。WTTスターコンテンダー リュブリャナに続く上位進出と、今大会でも存在感を放った。

準々決勝で張本美和を破り、2大会連続で上位進出を果たした長﨑

また、女子ダブルスでは張本/大藤(木下グループ/ミキハウス)が準決勝で何卓佳/劉瑋珊(中国)、決勝では佐藤/横井(日本ペイントグループ/ミキハウス)との日本勢対決にそれぞれ3-2で勝利し、WTTスターコンテンダー リュブリャナに続き2大会連続で頂点に立った。

女子ダブルスでは張本(右)/大藤がWTT2大会連続の頂点に立つ

なお、各種目の優勝者は下記のとおり。

〈男子シングルス〉
優勝:張本智和(トヨタ自動車)
準優勝:陳垣宇(中国)
3位:ゴーズィ(フランス)、安宰賢(韓国)

〈女子シングルス〉
優勝:大藤沙月(ミキハウス)
準優勝:石洵瑶(中国)
3位:長﨑美柚(木下アビエル神奈川)、劉瑋珊(中国)

〈男子ダブルス〉
優勝:黄鎮廷/陳顥樺(香港)
準優勝:黄友政/薛飛(中国)
3位:戸上隼輔/篠塚大登(井村屋グループ/愛知工業大)、林鐘勳/安宰賢(韓国)

男子ダブルス優勝:黄鎮廷(右)/陳顥樺

〈女子ダブルス〉
優勝:張本美和/大藤沙月(木下グループ/ミキハウス)
準優勝:佐藤瞳/横井咲桜(日本ペイントグループ/ミキハウス)
3位:金娜英/柳韓娜(韓国)、何卓佳/劉瑋珊(中国)

〈混合ダブルス〉
優勝:林鐘勲/申裕斌(韓国)
準優勝:黄友政/陳熠(中国)
3位:張本智和/張本美和(トヨタ自動車/木下グループ)、黄鎮廷/杜凱琹(香港)

混合ダブルス優勝:林鐘勲(左)/申裕斌

写真提供:WTT