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世界卓球ドーハ大会のドロー。男子シングルスは、張本智和と戸上隼輔が3回戦で当たる組み合わせ

4月30日、ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦/5月17〜25日)のドロー(組み合わせ抽選)が行われた。男子シングルス128名、女子シングルス128名、男女ダブルス・混合ダブルスのダブルス3種目で各64名の出場選手/ペアの組み合わせが決定した。

まず、張本智和(トヨタ自動車・世界ランキング4位)、篠塚大登(愛知工業大・同21位)、戸上隼輔(井村屋グループ・同31位)、吉村真晴(SCOグループ・同58位)、松平賢二(協和キリン・同447位)の5選手が出場する男子シングルス。1回戦の各選手の対戦相手は下記のとおり。

●男子シングルス1回戦・日本選手の対戦カード
張本智和 vs. 林鐘勲(韓国)
篠塚大登 vs. 薛飛(中国)
戸上隼輔 vs. マドリッド(メキシコ)
吉村真晴 vs. レジンスキー(ポーランド)
松平賢二 vs. ブルサ(アルジェリア)

張本は世界ランキング4位で第4シードを確保し、またドローでは同じブロックに中国選手は入らず。世界ランキング1位の林詩棟や2位の王楚欽ら、中国選手とは準決勝まで当たらない組み合わせを確保できた。
一方で、1回戦の対戦相手は、韓国男子の左のエースとして活躍してきた林鐘勲。世界ランキングの過去最高位は11位の強豪が、ランキングを42位まで下げているために張本の下に入ってきた。過去の対戦はシングルスでは分が良いが、初戦から気の抜けない相手だ。

1回戦で林鐘勲(韓国)と当たる張本智和(写真:ITTF)

やや体重は増えたが、ベテランの味を見せる林鐘勲(写真:WTT)

また、張本は3回戦まで勝ち進むと戸上と当たる組み合わせ。2024年全日本選手権・男子シングルス決勝での、両選手による死闘は未だ記憶に新しいが、このラウンドで当たるのは惜しまれる。戸上は1・2回戦は比較的戦いやすい相手だが、体力も温存しながらしっかり勝ち上がっていきたい。

戸上は世界卓球個人戦は3回目の出場となる(写真:ITTF)

世界ランキングを日本勢で2番手の21位まで上げている篠塚は、初戦で右ペンドライブ型の薛飛と対戦。初戦から中国勢と当たるのは、こちらも厳しい組み合わせだが、パワーがある変則タイプの欧州勢よりは戦いやすい面もある。

好調をキープする篠塚、初戦で中国の壁を乗り越えたい(写真:ITTF)

初の世界卓球出場となる薛飛。貴重な右ペンドライブ型

31歳の吉村真晴、36歳の松平賢二という「O-30」のふたりは、世界ランキングが低いことから初戦から強豪と当たることも予想されたが、吉村は昨年のヨーロッパU-21チャンピオンのレジンスキーと対戦。昨年のパリ五輪にも出場した欧州期待の18歳だが、ベテランの味と必殺サービスで勝利を目指す。
松平が対戦するブルサは189cmの長身で、アルジェリア代表だがフランス・プロAリーグで腕を磨いてきた選手。台から下がっても粘り強い相手だが、前後の揺さぶりとコース取りで冷静に攻略したいところだ。

男子シングルスは前回大会に続いて2回目の出場。上位進出を狙う吉村真晴(写真:WTT)

12年ぶりに世界卓球にカムバックする松平賢二。2回戦に進出すればオフチャロフ(ドイツ)と当たる組み合わせ(写真:WTT)

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