5月17日、カタールの首都・ドーハで開幕する『2025 ITTF 世界卓球選手権大会ファイナルズ ドーハ(個人戦)』。世界選手権個人戦の開催は、2023年のダーバン大会以来、2年ぶり。前回大会では女子シングルスで早田ひなが銅メダル、混合ダブルスで張本智和/早田ひなが銀メダル、女子ダブルスで長﨑美柚/木原美悠が銅メダルを獲得した。今大会の日本チームは、それを上回る成績を狙う。
前回のダーバン大会、準々決勝で王芸迪との球史に残る激闘を制した早田ひな。シングルスは2大会連続のメダルに挑む
大会期間中のドーハの気温は、最高気温が40度、最低気温が30度ほど。屋外は相当暑いようだが、一方で会場内は冷房がバッチリ効いており、じっとしていると肌寒いほどだとか。「暑い国あるある」だが、体調管理には注意が必要かもしれない。
大会1日目と2日目の、日本選手の試合日程は下記のとおり。大会前半の4日間は、メイン会場であるルサイル・スポーツ・アリーナ(2台)、サブ会場であるカタール大学体育館(6台)のふたつの会場で試合が行われ、大会5日目からルサイル・スポーツ・アリーナのみで試合を行う。日本選手の大会1・2日目の試合は、すべてルサイル・スポーツ・アリーナに設置されたテレビ東京の中継コート「テーブル2」で行われることになっており、基本的にこのテーブル2が日本選手の「ホームコート」になる。
●5月17日(土) ※時間は日本時間/カタールとの時差は−6時間
16:40〜 大藤沙月 vs. ヴェガ(チリ)
17:20〜 吉村真晴 vs. レジンスキー(ポーランド)
18:00〜 篠塚大登 vs. 薛飛(中国)
19:20〜 伊藤美誠 vs. ブルゴス(プエルトリコ)
22:30〜 松島輝空/張本美和 vs. クティ/オジョム(ナイジェリア)
●5月18日(日)
16:40〜 張本美和/木原美悠 vs. ヴェガ/オルテガ(チリ)
18:00〜 平野美宇 vs. デヌッテ(ルクセンブルク)
18:00〜 大藤沙月/横井咲桜 vs. マチウニナ/ブラテイコ(ウクライナ)
18:40〜 張本智和 vs. 林鐘勲(韓国)
18:40〜 篠塚大登/戸上隼輔 vs. クルチツキ/レジンスキー(ポーランド)
19:20〜 張本美和 vs. ペソツカ(ウクライナ)
20:00〜 早田ひな vs. ディアコヌ(ルーマニア)
22:30〜 吉村真晴/大藤沙月 vs. アイザック・クエク/曾尖(シンガポール)
23:10〜 戸上隼輔 vs. マドリード(メキシコ)
23:50〜 張本智和/松島輝空 vs. デイ/モリソー(フランス)
26:30〜 松平賢二 vs. ブルサ(アルジェリア)
初戦からハードな戦いになるのは日本男子。張本智和が韓国男子の左のエースとして活躍してきた林鐘勲、篠塚大登が右ペンドライブ型の薛飛、吉村真晴は欧州のホープ・レジンスキーといずれも実力者との対戦。シングルスはすべて7ゲームズマッチで行われるが、3選手とも今大会の初戦となるだけに、出足からエンジン全開での戦いが求められる。
初戦から中国選手と対戦する篠塚。パリ五輪後の着実な成長を証明したい
世界選手権の個人戦は5回目の出場となる張本智和は、先日の公開練習で「1試合目から強い相手なので、しっかり頑張りたい。男子は全員がメダルに近く、また全員が遠い状態」とコメント。世界ランキング4位というメダル圏内に位置しながら、気負いすぎることなく、冷静に大会に臨もうとしている。
公開練習でも精力的に練習を行っていた張本智和。シングルスは5大会目の出場、機は熟した
一方、日本女子の初戦は実力差のある相手が多いが、張本美和が対戦するヨーロッパ選手権準優勝2回のペソツカは経験豊富。3回戦でキム・クムヨン(朝鮮民主主義人民共和国)という難敵と当たる組み合わせだが、「3回戦より正直1回戦のほうが不安。初戦なのでその準備に多くの時間を費やしている」と語り、まずは初戦突破、そして一戦必勝の構えで大会に臨む。
世界選手権個人戦は初出場の張本美和。まずは初戦に照準を合わせる
ダブルス3種目は、どのペアも確実に初戦を突破したいが、篠塚/戸上はポーランドの若手ペアと対戦。また、吉村/大藤が当たるアイザック・クエク/曾尖は、勢いのある男子と経験豊富な女子の実力派ペア。サービス・レシーブで崩して、確実に主導権を奪いたい。
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