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世界卓球2025

世界のトップ10ランカーが揃い踏み。張本美和、大藤沙月、伊藤美誠は快勝で3回戦進出

●女子シングルス2回戦
大藤沙月 6、7、7、−9、5  シャオ・ジエニ(ポルトガル)
張本美和 3、8、6、9 ワン・ユエン(ドイツ)
伊藤美誠 8、2、3、9 アギアル(キューバ)

世界ランキング6位の張本美和、8位の大藤沙月、そして9位の伊藤美誠。世界のトップ10ランカーが揃い踏みした日本女子は、3人とも確実に勝利して3回戦へ駒を進めた。

張本美和はフォア表ソフト、バック裏ソフトのワン・ユエンに対し、出足から落ち着いたプレー。バック対バックから要所で放つフォアドライブがよく決まる。最後はワンのロビングに対し、バックストレートへフォアのスマッシュで打ち抜き、勝利を決めた。
「前回やった時は相手のミスで勝てた。今回は戦術や回転、コースを変えて、それがうまくいった。バックサービスに対して、どこにレシーブをしたらやりにくいのかを考えた。昨夜もいろいろ考えすぎて、試合前は今大会では一番緊張していた。いろいろな戦術を準備して明日の試合に臨みたい」(張本美和・試合後のコメント)

前回の対戦では苦戦したワン・ユエン戦を、気迫のプレーで制した張本

近年では希少なシェークフォア表のワン・ユエン

続いてメインアリーナのテーブル2に登場した伊藤美誠は、キューバのアギアルにストレート勝ち。「毎回微妙にタイミングが違う」というサービス・レシーブのリズムに出足でやや戸惑い、リードを許したが、冷静に挽回して逆転で奪取。2ゲーム目以降はサービスとバック表ソフトのレシーブで確実に先手を取り、威力あるスマッシュを打ち込んだ。「試合前の準備を大事にしている」という今大会の伊藤のプレーには迷いがなく、対戦相手を完全に翻弄している。

変幻自在のサービス・レシーブからフォア強打が冴えた伊藤

対戦相手のアギアルと、試合前も試合後も笑顔

そして大藤は、ポルトガルの左腕、シャオ・ジエニに1ゲームを落とすも勝利。3種目にエントリーしている大藤、今大会が世界戦デビューながら、3種目とも負け知らずの快進撃を見せている。

これが初陣とは思えないプレーで、世界卓球で快進撃を見せる大藤

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