●女子団体決勝
〈日本 0-3 中国〉
早田ひな −6、−10、8、−9 孫穎莎◯
平野美宇 −10、8、7、−8、−5 陳夢◯
張本美和 6、−4、−7、−11 王曼昱◯
57年ぶりの優勝を懸けて女子団体決勝に挑んだ日本女子、地元・中国に対して健闘を見せるもストレートで敗れ、準優勝。2014年大会以来となる銀メダルを獲得した
1番に出場した早田ひなの相手は、今年に入って6回目の対戦となる孫穎莎。序盤から積極的に攻撃を仕掛けた早田だったが、やや打ちミスが目立ち、2ゲームを先取される。3ゲーム目は早田が台からやや距離をとり、威力のあるフォアハンドで孫穎莎を力で押して3ゲーム目を奪う。4ゲーム目は5-9とリードされていた場面から、得意のフォアハンドが冴え渡り、9-9に追いついてフルゲームに持ち込むかと思われたが、最後は孫穎莎が意地を見せて勝利した。
そして東京五輪金メダリストの陳夢と大熱戦を展開したのが、2番の平野だ。ロングサービスから得意のバック対バックで勝負する陳夢に対し、平野は巻き込みサービスを陳夢のフォア前とバック深くに混ぜて揺さぶり、バック対バックでも一歩も退かない。
1ゲーム目をジュースで平野が落とすも、2ゲーム目は10ー8でミドルへのチキータからバックサイドを切るバックハンドを決めた平野が11ー8で取り返す。3ゲーム目はバック対バックから陳夢がフォア・ミドルに回すボールを、果敢なフォアカウンターでフォアストレートに打ち抜き、11ー7で連取する
しかし、最後の最後で陳夢の鉄壁のバックは崩れず、4ゲーム目は8ー8から3点連取、5ゲーム目は5ー5から6点連取で陳夢が逆転勝ち。平野の健闘が大いに光ったが、地元大会で負けられない五輪女王の意地が上回った。
3番の張本も21年世界女王の王曼昱に対し、思い切って長く出すYGサービスがよく効き、1ゲーム目を11ー6で先取。15歳とは思えない堂々たるプレーで、打球点の早さでは完全に王曼昱を押していたが、王曼昱は弧線や回転の変化で張本のミスを誘い、決定打をフォアサイドに打ち込んだ。4ゲーム目、10ー6のゲームポイントで決めて最終ゲームまで持ち込みたかった張本だが、王曼昱が5点連取で逆転し、最後は11ー12で張本のフォアドライブがオーバー。熱戦に終止符が打たれた。
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