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アジア選手権女子団体、日本が実に47年ぶりのV

9月30日、カタール・ドーハで行われている第25回アジア卓球選手権は女子団体の決勝が行われ、日本が韓国に3ー0で快勝。1974年に横浜で行われた第2回大会以来、実に47年ぶりの優勝を飾った。準々決勝以降の結果は下記のとおり(日本は準々決勝から出場)。

 

[女子団体]●準々決勝
〈日本 3−1 インド〉
○佐藤瞳 5、3、3 アクーラ
○芝田沙季 −10、7、4、−10、9 カマス
長﨑美柚 −7、−8、5、7、−8 ムケルジ○
○芝田沙季 −8、−10、2、9、8 アクーラ
〈香港 3−1 チャイニーズタイペイ〉
〈韓国 3−0 タイ〉
〈シンガポール 3−1 カザフスタン〉
●準決勝
〈日本 3−0 香港〉
○安藤みなみ 6、−9、4、−14、8 朱成竹
○早田ひな 8、4、9 杜凱琹
○佐藤瞳 6、9、6 呉穎嵐
〈韓国 3ー0 シンガポール〉
●決勝 〈日本 3−0 韓国〉
○安藤みなみ −9、3、6、10 申裕斌
○早田ひな 6、9、−5、6 田志希
○長﨑美柚 9、5、9 李ジオン

 

東京五輪代表の石川佳純・伊藤美誠・平野美宇が出場を辞退し、6月の代表選考会で1〜5位に入った早田・安藤・長﨑・芝田・佐藤というメンバーで大会に臨んだ日本女子。初戦となる準々決勝のインド戦で、3番長﨑がムケルジに競り負けるなど大苦戦。今も昔も、アジア選手権のインド戦というのは日本にとってひとつの「鬼門」だ。特に男子はたびたび苦い敗戦を喫している。

このインド戦を乗り越えた日本は、準決勝で香港、決勝で韓国にストレート勝ち。香港戦ではトップ安藤が朱成竹の安定したバックドライブとラリーでの粘り強さに苦しみながら、得意のフォアのミート打ちで押し切った。2番早田も杜凱琹に緩急のあるボールをバックに集められ、序盤は苦戦しながら、威力を増したバックドライブで堂々と打ち勝ち、3番佐藤がしっかり締めた。

決勝の韓国戦は、成長著しい申裕斌(シン・ユビン)が最大の難敵だった。しかし、直前のWTTスターコンテンダーで申裕斌を破っている安藤がここでも大仕事。両サイドのボールに強い申裕斌のミドルに効果的に強打を打ち込み、頭脳的なプレーで攻略した。

2番早田も、田志希とはWTTスターコンテンダー準決勝に続く対戦。前回は0ー3からの大逆転勝利だった。フォア前に巻き込みサービスを集め、サービスから早田を揺さぶる田志希に対し、早田はバック対バックで優位に立ち、フォア前へのサービスも果敢に逆チキータで狙い打つなど、冷静かつ大胆にプレーして勝利を収めた。

先輩たちが作った流れに乗り、3番長﨑のストレート勝ちで一気に勝負を決めた日本。中国不在の大会とはいえ、堂々たる優勝。多彩な戦型のプレーヤーを揃え、五輪代表の3人がいない中でも、香港・韓国というアジアの強豪に力の差を見せつけた。

アジア選手権の女子団体で47年ぶりの優勝を飾った日本女子チーム Photo:ITTF/Sayed Hussein

 

また、男子団体も9月30日に準々決勝が行われ、日本はゲラシメンコを擁するカザフスタンに3ー0で完勝。2番戸上がゲラシメンコにストレート勝ちし、1ゲームも落とさない完璧なスタートを見せた。今日行われ準決勝ではチャイニーズタイペイと対戦するが、東京オリンピックでベスト4に入った林昀儒は今大会を欠場。荘智淵・陳建安のツートップに若きジャパンが挑む。

[男子団体]●準々決勝
〈日本 3−0 カザフスタン〉
○木造勇人 6、6、6 クルマンガリエフ
○戸上隼輔 6、5、5 ゲラシメンコ
○篠塚大登 6、8、7 ケンジグロフ
〈インド 3−1 イラン〉
〈チャイニーズタイペイ 3−0 シンガポール〉
〈韓国 3−1 香港〉

 

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