3月4日、ITTF(国際卓球連盟)は最新の世界チームランキングを発表。7月に行われるパリオリンピック・卓球競技の団体戦の出場枠、男女16チームが決定した。
今後、各NOC(国内オリンピック委員会)の承認を経て、出場する16チームが確定。各チームに割り当てられるシングルスの出場枠「2」は、今年6月18日に発表される世界ランキングの上位2名に与えられ、こちらも各NOCの承認によって出場選手が確定する。
2月に行われた世界卓球釜山大会(団体戦)では、ベスト8以上のチームにパリオリンピック・卓球競技の団体戦およびシングルスの出場枠「2」が与えられ、女子準優勝・男子ベスト8の日本もパリオリンピックへの切符を獲得。これまでに大陸選手権や大陸予選で優勝したチーム、釜山大会ベスト8以上のチーム、そして開催国枠のフランスを合わせ、男子13チーム、女子12チームの出場枠が決定していた。
残る男子3チーム、女子4チームの出場枠は、この3月に発表される世界チームランキングの上位チームに与えられる。本来、世界チームランキングで出場枠を獲得できるのは最上位の1チームのみだが、中国のようにすでに大陸選手権(23年アジア選手権)で優勝し、釜山大会でもベスト8以上に入ったチームがあるため、それらのチームの出場枠は世界チームランキングの上位チームへ再分配されていた。
男子のチームランキング上位で出場するスロベニア、クロアチア、インドはいずれも強豪で、ヨーロッパトップ16で3連覇のヨルジッチを擁するスロベニア、グナナセカランがエースのインドは日本にとっても厄介な存在だ。女子ではタイ、ポーランド、インド、スウェーデンが新たに出場枠を獲得。釜山大会で「粒高・アンチ旋風」を巻き起こしたインドは、パリでも対戦チームを悩ませる存在になるだろう。
結果的にパリオリンピックの団体戦に出場する16チームは、男女ともチームランキングの1〜15位のチームに、大陸予選を通過した男子のカナダ、女子のオーストラリアを加えた顔ぶれ。世界最終予選によって、出場する16チーム中9チームを決定した前回の東京オリンピックのような波乱は起きなかった。男女16チームの顔ぶれは下記のとおり(WTR=世界チームランキング順に掲載)。
◎男子
1 中国(WTR1/大陸予選通過)
2 ドイツ(WTR2/24年世界卓球ベスト8)
3 フランス(WTR3/開催国枠)
4 チャイニーズタイペイ(WTR4/24年世界卓球ベスト8)
5 韓国(WTR5/24年世界卓球ベスト8)
6 日本(WTR6/24年世界卓球ベスト8)
7 スウェーデン(WTR7/大陸予選通過)
8 ポルトガル(WTR8/24年世界卓球ベスト8)
9 ブラジル(WTR9/大陸予選通過)
10 デンマーク(WTR10/24年世界卓球ベスト8)
11 スロベニア(WTR11/24年3月チームランキング上位)
12 クロアチア(WTR12/24年3月チームランキング上位)
13 エジプト(WTR13/大陸予選通過)
14 オーストラリア(WTR14/大陸予選通過)
15 インド(WTR15/24年3月チームランキング上位)
16 カナダ(WTR24/大陸予選通過)
◎女子(世界チームランキング順)
1 中国(WTR1/大陸予選通過)
2 日本(WTR2/24年世界卓球ベスト8)
3 ドイツ(WTR3/大陸予選通過)
4 韓国(WTR4/24年世界卓球ベスト8)
5 ルーマニア(WTR5/24年世界卓球ベスト8)
6 香港(WTR6/24年世界卓球ベスト8)
7 フランス(WTR7/開催国枠)
8 チャイニーズタイペイ(WTR8/24年世界卓球ベスト8)
9 エジプト(WTR9/大陸予選通過)
10 ブラジル(WTR10/大陸予選通過)
11 タイ(WTR11/24年3月チームランキング上位)
12 ポーランド(WTR12/24年3月チームランキング上位)
13 インド(WTR13/24年3月チームランキング上位)
14 アメリカ(WTR14/大陸予選通過)
15 スウェーデン(WTR15/24年3月チームランキング上位)
16 オーストラリア(WTR23/大陸予選通過)
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