卓球王国 2024年6月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

齊藤元希と竹守彪がパリパラ最終予選で優勝し、パリパラ出場権を獲得

5月23〜25日にタイ・パタヤで「ITTFパラリンピック世界予選大会2024」が開催。パリ2024パラリンピック卓球競技の世界最終予選となる本大会は、各クラス(以下:C)の優勝者がパリパラ出場権を得る。日本勢は13選手が参加し、齊藤元希(C4/車いす)と竹守彪(C11/知的)の2名が優勝、パリパラ出場権を獲得した。

世界ランキング18位(5月1日発表/以下WR)の齊藤元希は、予選リーグを2勝1敗で通過して、6名による決勝トーナメントに準々決勝から進出。準決勝では世界ランキングWR10位のSHI Yanping(中国)に3-1で勝利。そして決勝では予選リーグで敗れていたWR13位のズィルカ(ポーランド)に3-1でリベンジを果たして優勝。齊藤にとって初となるパラリンピック出場権を獲得した。また、既にパリパラ出場権(4月発表WR枠)を得ていた七野一輝(C4)と齊藤のペアが、男子ダブルス(C8以下)に出場する可能性も出てきた。

念願のパラリンピック出場権を得た齊藤元希(齊藤選手プレー中及び本写真の提供:日本肢体不自由者卓球協会/撮影:小中村政一)

一方、WR9の竹守彪は、4月発表WRによる出場権獲得をあと一歩で逃していた。しかし今大会、5名総当たりリーグ戦で4戦全勝し、リオ大会、東京大会に続く3大会連続でのパラリンピック出場権を獲得した。竹守は最終戦でWR7位のマカイェフ(ポーランド)と対戦。昨年から今年にかけて4連敗していた難敵だったが、マカイェフが既に1敗していたため、竹守が第2ゲームを取った時点で優勝が決定。仮に敗れていても優勝だったが、フルゲームの接戦を勝ちきった竹守が文句なしの全勝優勝で、3度目のパリパラの切符を手にした。

左から新井卓将コーチ、齊藤元希、竹守彪、石川貴陽コーチ(写真提供:新井氏)

●ITTFパラリンピック世界予選大会2024 日本選手結果
宇野正則(C2)ベスト8
北川雄一朗(C3)ベスト4
齊藤元希(C4)優勝
中本亨(C5)ベスト8
千原拓郎(C6)予選リーグ敗退
来田啓幹(C7)ベスト16
立石アルファ裕一(C8)ベスト8
岩渕幸洋(C9)ベスト4
竹守彪(C11)優勝
宮﨑恵菜(C4)ベスト8
別所キミヱ(C5)予選リーグ敗退
角田セツ(C7)予選リーグ敗退
中村望(C10)総当たりリーグ戦3位

●パリ2024パラリンピック卓球競技 代表内定選手(現時点)
七野一輝(C4/4月WR枠)
齊藤元希(C4/最終予選優勝)
八木克勝(C7/アジアパラ競技大会優勝)
舟山真弘(C10/4月WR枠)
竹守彪(C11/最終予選優勝)
友野有理(C8/4月WR枠)
和田なつき(C11/アジアパラ競技大会優勝)
古川佳奈美(C11/4月WR枠)
(この後、ダブルス枠、バイパルタイト推薦枠が発表される予定)

結果詳細は以下のITTFのページを参照
★ITTF Paralympic World Singles Qualification Tournament 2024

関連する記事