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3大会連続出場の岩渕「自分が好きなパラリンピックを楽しみたい」 パリパラ卓球日本代表が記者会見

日本肢体不自由者卓球協会が、6月25日に東京・日本財団パラスポーツサポートセンターで、「パリ2024パラリンピック卓球競技」日本代表内定選手団の記者会見を行った。

会見には、パリパラ卓球競技の日本代表内定選手のうち、肢体不自由の6選手と羽生綾子ヘッドコーチ(上写真後列右)、森薗美咲監督(立位・後列中央)、山本恒安監督(車いす・後列左)が参加(この他に日本知的障がい者卓球連盟所属3選手もパリパラ出場内定)。各選手は2カ月後に控えたパリ大会に向けた抱負や心境をコメントした。

●パリ2024パラリンピック卓球競技 日本代表推薦選手(肢体不自由)
七野一輝(株式会社オカムラ)クラス4車いす/4月WR枠
齊藤元希(株式会社プランテック)クラス4車いす/世界予選大会優勝
八木克勝(株式会社電通デジタル)クラス7立位/アジアパラ競技大会優勝)
岩渕幸洋(協和キリン)クラス9立位/バイパルタイト推薦枠
舟山真弘(早稲田大学)クラス10立位/4月WR枠
友野有理(株式会社タマディック)クラス8立位/4月WR枠
●ダブルス内定ペア
男子車いす(MW8)七野一輝・齊藤元希
男子立位(MS18)八木克勝・舟山真弘
混合立位(XS17)岩渕幸洋・友野有理

写真左上から時計回りに齊藤元希、七野一輝、八木克勝、舟山真弘、岩渕幸洋、友野有理

リオ、東京に続く3大会連続出場となる岩渕は、「もちろんメダルを狙って頑張っていくが、その中で自分が好きなパラリンピックを楽しみたい。パリは一番フラットな気持ちで臨み、のびのびとしたプレーができるパラリンピックにしたい」とコメント。地元開催の東京大会では「後から振り返ると背負いすぎた部分があった」と語る岩渕は、パリ選考レースでギリギリの苦戦が続いた末に、推薦枠(バイパルタイト枠)で出場を勝ち取った。パリの舞台では気負いのない豪快なプレーに期待したい。

また、東京に続く2大会連続出場の八木は、「パリは3年間頑張ってきた自分へのごほうび。東京ではメダルを取れなかったので、2回目のパリでは最低でも銅メダルをとりたい」とコメント。東京大会後にバック面のラバーを粒高からアンチに変え、所属も移り、再スタートを切った八木。23年10月のアジアパラ競技大会では、準決勝・決勝で強豪中国選手を連破しての優勝で、パリパラへの切符を手にした。無観客だった東京大会以上に、パリ大会では観客も巻き込んだ熱いパフォーマンスを見せてくれそうだ。

なお、この他に、パリパラ卓球競技にはクラス11(知的)の3選手、竹守彪(TOMAX/世界予選大会優勝)、和田なつき(株式会社内田洋行/アジアパラ競技大会優勝)、古川佳奈美(えん・コミュニケーションズ/4月WR枠)が出場権を獲得している。いずれの選手も、7月上旬の日本パラリンピック委員会(JPC)の選手団発表をもって、正式に代表選手となる。

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