昨日から島根・カミアリーナで開催された中学選抜は決勝までが行われ、男子は愛工大名電が2大会ぶり、女子は貝塚第二が2大会連続の優勝を飾った。
【男子】
優勝:愛工大名電(愛知)
準優勝:野田学園(山口)
3位:明徳義塾(高知)、中間東(福岡)
ベスト8:出雲北陵(島根)、大東(福井)、松徳学院(島根)、浜松修学舎(静岡)
★決勝
〈愛工大名電 3-1 野田学園〉
○杉浦 7、-5、9、-9、6 木村
○吉山 10、5、2 小園江
坂井 15、-4、-9、-8 丸川○
○渡邊 9、-8、6、8 佐伯
男子は愛工大名電が2大会ぶりの王座奪還を果たした。「予選リーグの状態ではダメだと思って、私自身のことも含めて夜のミーティングで反省して臨んだ」(真田監督)という愛工大名電。気持ちを新たに臨んだ今日の試合は、準決勝で前回王者の中間東をストレートで退けて決勝へ進み、前回大会で敗れた野田学園と決勝で対戦することとなった。
準々決勝、準決勝と出番がなかった杉浦を決勝の1番に起用すると、木村に競り勝ち大きな先制点。2番では吉山が実力を見せつけてストレートで勝利し、一気に王手をかける。3番の坂井は小学生時代の同僚・丸川に敗れたが、渡邊が丁寧なカット打ちで佐伯を下して優勝を勝ち取った。歓喜の瞬間をもたらした渡邊を真田監督は「(渡邊)康靖も男になったな!」と讃えた。
2018年度は全中、中学選抜とも王座から陥落した愛工大名電だったが、2019年度の全中では再び頂点に立ち、新型コロナウイルスの影響で大会が中止となった1年間を経て、中学選抜のタイトルも取り返した。しかし、「今大会の内容ではまだまだレベルが低い」と真田監督。優勝に安堵の表情を見せながらも、さらなる高みを見据えていた。
【女子】
優勝:貝塚第二(大阪)
準優勝:山陽学園(岡山)
3位:横浜隼人(神奈川)、明徳義塾(高知)
ベスト8:浜松修学舎(静岡)、益田(島根)、長森(岐阜)、明豊(大分)
★決勝
〈貝塚第二 3-2 山陽学園〉
○上澤 9、6、-11、11 西川
松元 -8、-10、-9 面手○
○篠原 6、-9、8、-11、9 山﨑
樋浦 -5、-4、-10 近藤○
○吉本 -5、6、10、9 鈴木
前回大会で初優勝を遂げた貝塚第二が再び決勝で相まみえた山陽学園との熱戦を制して連覇を達成。決勝前半は貝塚第二・上澤、山陽学園・面手がそれぞれ1点ずつを奪い合う。貝塚第二は3番に2019年カデット女王の篠原を起用し、一気に押し込みたいところだったが、山陽学園・山﨑が奮闘。サービスを活かして篠原を苦しめ、最終ゲーム9-7とリード。3番と同時進行で行われていた4番で山陽学園・近藤が先に勝利を収めており、2003年度大会の優勝まであと2点に迫る。しかし、追い詰められてから篠原は強かった。ここから4本連取で逆転勝利。勝負は5番ラストにもつれた。
5番は山陽学園・鈴木が投げ上げサービスからの速攻で1ゲーム目を奪ったが、貝塚第二・吉本も一歩も引かず、気合いの入ったプレーで応戦し、ゲームカウントを2-1とリード。4ゲームは吉本が10-7でマッチポイントを握り、鈴木も追い上げを見せたが、最後は強気を貫いた吉本に軍配。見事に王座を守りきった。
敗れた山陽学園も見事な戦いぶり。貝塚第二のツインエース、篠原と上澤を追い詰めるなど、エースの面手を筆頭に、粒ぞろいの布陣でチーム一丸の戦いぶりを見せた。決勝では敗れた西川、山﨑、鈴木の3人も、夏にはさらに成長した姿を見せてほしい。
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