木下マイスター、T.T彩たまに3−1。開幕戦で白星！

2018.10.24

木下マイスター東京	3-1	T.T彩たま
1勝0敗/勝ち点3	3-1	0勝1敗/勝ち点0

1	◯	水谷隼	11-7	13-11				鄭栄植
	◯	松平健太	11-7	13-11				平野友樹
2	◯	大島祐哉	12-10	11-6	9-11	11-6		吉村真晴
3	◯	張本智和	11-5	11-7	11-9			黄鎮廷
4		水谷隼	11-8	4-11	6-11	11-7	11-13	鄭栄植	◯

両チームへの熱い声援が飛び交ったTリーグ男子開幕戦は、3−1で木下マイスター東京が勝利！
トップに全日本王者ペアの水谷／大島ではなく、水谷／松平を起用した木下。一方の彩たまはバックハンドの名手でダブルスもうまい鄭栄植を、平野と組ませた。両ゲームとも出足は鄭栄植／平野が先行したが、巧みなナックルフリックや鄭栄植のバックドライブのミスを誘う低く速いツッツキなど、水谷が持ち前のテクニックを披露した木下ペアが2−0で勝利。最後はレシーブから松平がチキータを決めた！

水谷（左）／松平ペアがトップで貴重な勝利

2番大島対吉村は、大島のバックハンドの進化が光った一戦だった。大島の前陣でのライジングバックドライブ連打に、吉村はバック対バックで優位に立てず。大島はゲームカウント2−0とリードした3ゲーム目、5−10から9−10まで挽回しながら吉村に1ゲームを返されたが、4ゲーム目も展開は変わらず。最後は大島が10−6のマッチポイントで、鮮やかなチキータを見せた。

バックハンドの進化を見せつけた大島

3番張本対黄鎮廷は好ゲームが期待されたが、張本が3−0で完勝。張本はユース五輪から男子ワールドカップと転戦して昨日帰国したばかりとは思えないキレのあるプレー。バック対バックで黄鎮廷の裏面打法を圧倒した張本は、世界9位の黄鎮廷を完全に呑んでいた。3ゲーム目は黄鎮廷も前陣をキープしての裏面連打、強烈なパワードライブを随所に見せたが、黄鎮廷のロングサービスをレシーブからきっちりバックハンドで狙い打った張本の集中力は見事だった。

遠征の連続だった張本だが、疲れも見せずに圧巻の勝利

世界ランキング9位の黄鎮廷、8位の張本に圧倒された

これで木下マイスターの3−0での勝利、勝ち点3の獲得が決まったが、Tリーグはレギュラーシーズンの順位を勝ち点の合計で決める。木下が4−0と圧倒して勝ち点4をもぎ取るか、彩たまが一矢報いて勝ち点3に留めるか。4番水谷対鄭栄植の一戦に委ねられた。
そして、今日の「メインディッシュ」はこの4番だった。水谷が最終ゲーム10−7から計4回のマッチポイントを握ったが、しのぎ切った鄭栄植がゲームオール13−11で逆転勝利。お互いに相手に攻めさせてから持ち味が出るテクニシャン対決。水谷は勝負所で積極果敢なフォアのカウンターを見せたが、鄭栄植は懐の深いバックハンドで水谷の攻撃をしのぎ、ラケットを右にスライドさせる独特のプッシュ打法で反撃。T.T彩たまに貴重な1勝をもたらした。