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丹羽孝希、子どもたちに笑顔の指導。「ファースト卓球講習会」に全国から参加者

オンラインスポーツカジノでの賭博行為により罰金処分を受け、日本卓球協会から6カ月間の資格停止処分を受けている丹羽孝希(ファースト)が、7月6日、「ファースト卓球スクール有明校」(東京)で無料講習会を開催した。

現在、競技復帰に向けて再始動している丹羽は、オリンピックで2つのメダルを獲得し、世界中に多くのファンを持つカリスマ的存在である。6月15日に告知されたこの講習会は、わずか15分で定員の30人が満員となり、当日は青森、福岡、さらにはニュージーランドからの参加者も集まった。

丹羽は参加した子どもたち一人ひとりに丁寧に声をかけ、笑顔を絶やさず指導。試合に出られない期間、毎月のように今回のようなボランティアでの活動を行っている。

今後については、9月からアメリカのメジャーリーグ・テーブルテニス(MLTT)に参戦する予定だ。「月に1回、週末に試合へ行く程度なので、生活は大きく変わりません。勝てるのか、全く勝てないのか分かりませんが、とにかく楽しみです」と語る。

会場には、株式会社ファーストの浜野浩社長の姿もあった。浜野氏は問題発覚後も一貫して丹羽を支え続けており、「丹羽くんを応援してくれる人はたくさんいたし、彼は卓球界の財産。卓球界に戻ってきてもらうために、私たちが環境を整えることが大切だと考えています」と話す。

講習会では「丹羽さんのカットブロックが見たい!」という中学生のリクエストに応え、「じゃやってみるから、みんなでそのブロックを受けてみて」というやりとりや、「丹羽さんのカウンターが見たい!」という声があがると、強烈なカウンタードライブを披露して、子どもたちは驚きながらも大喜び。「ブロックもカウンターも筋肉が必要だから、トレーニングもやろうね」と丹羽が声をかけ、子どもたちはそのプレーに目を輝かせていた。

資格停止期間中ではあるが、再起を目指す丹羽孝希の姿勢と行動に、多くの注目が集まっている。

 

子どもたちに真剣にわかりやすく指導する丹羽選手

 

時折、笑顔を混じえながら子どもたちを見守る

 

「丹羽さんのカットブロックを見たい!」という要望に応え、惜しげもなく披露

 

子ども好きの丹羽選手。講習会後の撮影やサインにも優しい対応を見せる

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