卓球王国 2025年8月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
王国インフォ

「ドーハは通過点」と語る戸上隼輔。純粋で無骨なアスリートは、次の扉を開こうとしている

今年5月の世界選手権(個人戦)ドーハ大会で、篠塚大登(愛知工業大)とのペアで日本勢として64年ぶりに男子ダブルス金メダルを獲得した戸上隼輔(井村屋グループ/オクセンハウゼン)。男子シングルスでも準々決勝まで勝ち上がる活躍を見せた。

大会後に行われたドイツ・ブンデスリーガのプレーオフ決勝では単複2点を挙げ、オクセンハウゼンの優勝に大きく貢献するなど、日本を離れて挑戦した欧州での経験が、確かな成長につながっている。

現在発売中の卓球王国10月号では、その戸上にロングインタビュー。現在の心境について、じっくりと語ってもらった。

「結果的にはすごく良い大会で楽しかったし、今後につながる自信を得られる大会になりました。ただ、実際に戦っている時は苦しくて、しんどい大会でした」と語る、世界選手権ドーハ大会。2ゲームを先取しながら敗れた準々決勝のモーレゴード(スウェーデン)戦では、「大舞台での落ち着きや、崩れない強さの差を感じた」と世界の壁も実感した。

しかし、8月のWTTチャンピオンズ横浜2025ではベスト8に入り、開催中のヨーロッパスマッシュ2025では世界ランキング11位の林昀儒(チャイニーズタイペイ)に完勝。その壁に手をかけ、乗り越えていこうとしている。

「ドーハは通過点、最終目標はオリンピックの金メダル」と強い決意を口にする戸上。シングルス、そして2028年ロサンゼルス五輪で正式種目となる男子ダブルスでも、世界の頂点を見据えている。

純粋で無骨なアスリートは、ためらうことなく次の扉を開こうとしている。その決意をぜひ見届けてもらいたい。

 

【卓球王国2025年10月号】巻頭インタビュー「戸上隼輔、次の扉へ。」

★ご注文はこちらから(送料無料です)

関連する記事