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インタビュー

【PEOPLE】卓球愛、そして人間愛溢れる縁の下の力持ち−伊藤大博

日本卓球協会の一員として、大会運営のために日本各地を飛び回り、週末は東洋大のコーチとして学生たちと向き合う。そんな忙しい日々を送っているのが伊藤大博だ。

休むことなく常に誰かのために奮闘する伊藤の原動力はどこから来るのだろう?

 

−−伊藤さんが卓球を始めたきっかけは?

両親がやっていたのがきっかけで始めました。本格的に始めたのは中学1年生からです。

 

−−中学はどこに通っていたんですか?

-美しが丘中という普通の公立中学です。卓球部にはもちろん所属はしていましたが、練習には参加していなくて、Meiji.c.s.cというクラブで練習していました。関東大会出場を目標に始めて、中学3年生の時に達成することができました。

 

−−高校は?

神奈川県の桐蔭学園に行きました。卓球で入学させてもらいました。桐蔭学園に進学を決めた理由は、環境の部分ももちろんありましたが、この学校に入りたいなと思わせてくれたのは平岡先生でした。今こうして卓球協会で先生が監事として入ってきてくれたのは深い縁を感じますね。

 

−−当時はどれぐらい練習をやっていたんですか?

練習時間はかなり短かったですね。やっぱり桐蔭学園は勉強の学校だったので、日曜とかでも13時頃に練習が終わって午後は勉強みたいな感じ。でも私はあまり勉強していなくて(笑)。午後は自分たちで練習をしていましたね。

 

−−大学は東洋大に進学しましたね。きっかけは何だったのでしょう

一度関東学生リーグを見に行った時に東洋大の雰囲気に惹かれて。神奈川県の強豪校で東洋大に進学した先輩がいて、その方に「東洋大にセレクションがあるよ」っていうのを教えてもらいました。

セレクションは、当時東洋大にいた卓球部の選手とひたすら試合をして、最後は面談で決めるという感じでした。セレクションには20人くらいが参加していて、その中で合格できるのはわずか8人。そこになんとか入り込めたという感じですね。

大学には「卓球で行きたいな」という強い思いがあったので、それこそ今の仕事の上司でもあり、東洋大の監督でもある江尻(雄一)さんにOKをもらって入学をしたという感じです。

 

−−大学時代はどんな卓球生活でしたか?

リーグ戦では、2・3部を行ったり来たりしていました。ぼくが負けて3部降格ということもありました。大学4年時にはダブルスで全日学(全日本大学総合選手権・個人の部)の出場も叶いました。

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