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中国リポート

[全中国選手権]男子団体は上海市が2連覇、女子団体は地元・江蘇省が25年ぶりV

『国縁杯・2023年全国卓球選手権』、男子団体戦の上位の結果は下記のとおり。シングルスを欠場した樊振東がエースとして活躍した上海市が2大会連続の優勝を飾った。

[男子団体]●準々決勝
上海地産集団 3ー0 江蘇省
黒龍江銀河 3ー0 陝西省
湖北省 3ー1 湖南省
浙江省 3ー2 広東省
●準決勝
〈上海地産集団 3ー2 黒龍江銀河〉
◯許昕/樊振東 10、9、5 張天/曹巍
周愷 ー5、12、9、ー7、ー9 徐英彬◯
◯樊振東 4、7、8 曹巍
許昕 11、12、ー8、ー3、ー10 徐英彬◯
◯周愷 8、8、7 張天
 〈浙江省 3ー1 湖北省〉
蔡偉/孫正 ー5、ー8、ー2 習勝/薛飛◯
◯向鵬 4、9、9 馬特
◯孫正 ー8、5、7、8 薛飛
◯向鵬 7、9、7 習勝
●決勝
〈上海地産集団 3ー0 浙江省〉
◯許昕/周愷 5、6、6 蔡偉/龔聖涵
◯樊振東 6、3、6 向鵬
◯許昕 5、6、6 龔聖涵

男子団体優勝の上海市、2連覇を達成(写真:ピンパン世界)

上海市にとって最大の苦戦となったのは準決勝。黒龍江省の徐英彬に2点を取られたが、選手層の厚さで上回り、ラスト周愷がストレート勝ちで事なきを得た。決勝は向鵬(2019・21年世界ジュニア優勝)がエースの浙江省を3試合とも3ー0で一蹴し、他チームとの実力差を見せつける連覇達成だ。上海市はこれが通算9回目の男子団体優勝となる。

許昕(左)/周愷のダブルスは決勝トップで快勝(写真:ピンパン世界)

確実に勝利を重ねた樊振東(写真:ピンパン世界)

続いて女子団体。上位の結果は下記のとおりで、銭天一・蒯曼・石洵瑶という国家1軍チームのメンバーを揃えた地元・江蘇省が優勝を飾った。

[女子団体]●準々決勝
江蘇省 3ー0 河南省
湖南省 3ー1 天津729
遼寧金牛財経 3ー0 上海地産集団
山東省 3ー1 福建省
●準決勝
〈江蘇省 3ー0 湖南省〉
◯銭天一/石洵瑶 7、5、6 朱思冰/胡麗梅
◯蒯曼 5、10、4 劉高陽
◯石洵瑶 7、ー6、ー9、10、2 胡麗梅
 〈山東省 3ー0 遼寧金牛財経〉
◯孫芸禎/王暁彤 5、3、11 米湘/閻禹橦
◯高雅楠 6、1、4 徐儒叶
◯王暁彤 7、7、5 閻禹橦
●決勝
〈江蘇省 3ー0 山東省〉
◯銭天一/石洵瑶 6、7、9 孫芸禎/王暁彤
◯蒯曼 8、6、5 高雅楠
◯銭天一 6、3、ー9、7 王暁彤

女子団体で25年ぶりの優勝を飾った江蘇省(写真:ピンパン世界)

女子団体で江蘇省チームが優勝するのは1998年大会以来、実に25年ぶり。98年大会は江蘇省が3連覇を飾った大会で、当時の江蘇省チームはエースの李菊を中心に、楊影・鄔娜・孫晋など国家チームの主力クラスが揃っていた。女子シングルス決勝を戦った王芸迪と陳幸同が欠場した遼寧金牛財経のように、今大会の女子団体はトップクラスは出場していない。この優勝で名門・江蘇省の完全復活……とはいかないが、一時の低迷は脱しつつあるようだ。

トップで確実に勝利を重ねた銭天一(左)/石洵瑶(写真:ピンパン世界)

ちなみに江蘇省は昔から、男女チームとも左利きが多い「お国柄」。男子は元中国卓球協会会長の蔡振華を筆頭に閻森・秦志戩・陳玘・周雨と錚々(そうそう)たる顔ぶれ。女子も現役選手では銭天一と蒯曼、かつての中国代表では孫晋や鄔娜、張瑩瑩らがおり、伝統的にシングルスよりもダブルスで実績を残してきたのは興味深い点だ。

最後に16ペアが出場した混合ダブルスの準決勝・決勝の結果もお伝えしましょう。なぜか混合ダブルスにだけエントリーした王楚欽と孫穎莎の世界選手権2連覇ペアは、1回戦でストレート負け。さすがにモチベーションがなかったようだ。世界選手権3位の林詩棟/蒯曼が、決勝で向鵬/劉煒珊をストレートで破って初優勝を果たした。

混合ダブルス優勝の林詩棟/蒯曼(写真:ピンパン世界)

[混合ダブルス]●1回戦(ベスト8決定戦)
劉丁碩/王添芸(山東省) 9、7、9 王楚欽/孫穎莎(北京市/河北省)
●準決勝
林詩棟/蒯曼(海南省/江蘇省) 9、5、6 梁靖崑/銭天一(河北省/江蘇省)
向鵬/劉煒珊(浙江省/天津729) 11、ー6、ー5、5、4 林高遠/王曼昱(広東省/黒龍江省)
●決勝 林詩棟/蒯曼 9、3、8 向鵬/劉煒珊

目がチカチカしてくる混合ダブルス決勝の様子(写真:ピンパン世界)

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