7月25〜28日、福建省・厦門市で行われた『2025中国卓球クラブ超級(スーパー)リーグ』第2ステージ。男子は9チームが出場し、3チームが6試合、6チームが5試合を消化。山東魏橋・向尚運動が10勝を挙げ、第1ステージに続いて首位を走る。9チームの第2ステージの結果は以下のとおり。
[男子第2ステージ・結果] ※得点は勝=2点/敗=1点
21点 山東魏橋・向尚運動(10勝1敗)
19点 上海地産集団(8勝3敗)
19点 黄石基地・華新(8勝3敗)
17点 仙頭明潤(6勝5敗)
15点 山東魯能(5勝5敗)
15点 四川豊谷(5勝5敗)
14点 安徽中程(4勝6敗)
13点 江蘇中超電纜・迎福台(2勝9敗)
11点 先鋒ピン羽陳静倶楽部(0勝11敗)
世界王者・王楚欽を擁する山東魏橋・向尚運動は、第2ステージで4勝1敗。第1ステージではシングルス5試合すべてストレート勝ちと大活躍だった王楚欽は、今回は3試合のみの出場。黄石基地・華新との試合では、周啓豪と組んでダブルスで、薛飛/向鵬に敗れたが、シングルスでは向鵬(黄石基地・華新)にストレート勝ち。チームは敗れたが、エースとしての意地を見せた。
北京チーム出身の後輩・黄友政(左)と声援を送る王楚欽(右)。第2ステージでは出場機会が少なかったものの、シングルスでは開幕からの連勝を守った
首位を走る山東魏橋・向尚運動に今季初黒星をつけたのが、林詩棟率いる黄石基地・華新。同試合の1番ダブルス(薛飛/向鵬)、そして林詩棟がシングルスで2勝を挙げ、エースとしての存在感を見せた。
〈黃石基地·華新 3-1 山東魏橋・向尚運動〉
○薛飛/向鵬 3-2 王楚欽/周啓豪
○林詩棟 3-2 黃友政
向鵬 0-3 王楚欽○
○林詩棟 3-1 周啓豪
エースとしての意地を見せた林詩棟
上海地産集団では、五輪王者・樊振東がシングルス6戦全勝。その内訳は、林詩棟(黃石基地·華新)、李天陽(江蘇中超電纜・迎福台)、孫聞(四川豊谷)、陳垣宇(仙頭明潤)、松島輝空(山東魯能)、袁励岑(山東魯能)で、いずれもほぼ完勝。中でも、現・世界ランキング1位の林詩棟を3-0で破った試合は注目の一戦となった。第2ステージ終了時点で、樊振東は出場した13試合すべてに勝利し、圧倒的な強さを見せている。
〈上海地産集団 3-1 黃石基地・華新〉
○趙子豪/周愷 3-2 薛飛/向鵬
○樊振東 3-0 林詩棟
周愷 0-3 向鵬○
○趙子豪 3-1 林詩棟
圧倒的な強さを見せている樊振東。第3ステージへの出場はドイツ・ブンデスリーガとの日程重複により未定だ
同じく上海地産集団の一員である許昕も単複6戦全勝の大活躍。中国のSNS・微博(ウェイボー)では「謙遜なんて必要ない。ぼくこそがMVPです!」とコメントした
また、日本から参戦している松島輝空が所属する山東魯能は、第2ステージで3勝2敗。15ポイントを獲得し、現在5番目。松島はシングルス8試合に出場し、樊振東、王楚欽、林詩棟と国家チームの主力クラスには敗れたものの、4勝4敗という成績を残した。松島にとっては自らの現在地を知る貴重な経験となったに違いない。
■松島輝空(山東魯能)
-12、12、-5、-9 林詩棟(黄石基地・華新)
-5、8、-8、-11 林昀儒(山東魏橋・向尚運動)
-11、9、-9、-10 王楚欽(山東魏橋・向尚運動)
7、6、-4、6 郭勇(安徽中程)
13、12、9 温瑞博(安徽中程)
6、-7、6、9 周愷(上海地産集団)
-10、-4、-9 樊振東(上海地産集団)
-7、10、-9、3、8 陳俊菘(四川豊谷)
シングルスで4勝と奮闘を見せた松島
なお、『2025中国卓球クラブ超級(スーパー)リーグ』の第3ステージは8月29日〜9月1日にかけて、新疆ウルムチで開催される予定だ。
写真提供:ピンパン世界
ツイート