6月9〜11日、河北省・雄安新区で行われた『2025中国卓球クラブ超級(スーパー)リーグ』の第1ステージ。9チームが出場した男子は、3チームが6試合、6チームが5試合を消化。山東魏橋・向尚運動が6戦全勝として、2シーズン連続4回目の優勝に向けて好スタートを切った。9チームの第1ステージの結果は下記のとおり。
[男子第1ステージ・結果] ※得点は勝=2点/敗=1点
12点 山東魏橋・向尚運動(6勝0敗)
9点 仙頭明潤(3勝3敗)
8点 黄石基地・華新(3勝2敗)
8点 上海地産集団(3勝2敗)
8点 四川豊谷(3勝2敗)
8点 安徽中程(3勝2敗)
7点 山東魯能(2勝3敗)
6点 江蘇中超電纜・迎福台(1勝4敗)
6点 先鋒ピン羽陳静倶楽部(0勝6敗)
ダブルスで3勝を挙げた山東魏橋・向尚運動の梁靖崑(左)/林昀儒(写真提供:ピンパン世界)
山東魏橋・向尚運動が6試合で落とした試合は、上海地産集団戦で黄友政が樊振東に1−3で敗れた1試合のみ。トップのダブルスで梁靖崑/林昀儒(チャイニーズタイペイ)、梁靖崑/黄友政、周啓豪/林昀儒という3つのペアが6戦全勝。2番では王楚欽がシングルス5試合すべてでストレート勝ちを収め、この1・2番で完全に試合の主導権を掌握した。王楚欽のシングルス5試合の結果は下記のとおり。
■王楚欽(山東魏橋・向尚運動)
5、8、10 費浚航(先鋒ピン羽陳静倶楽部)
5、7、4 牛冠凱(安徽中程)
4、4、4 黄鎮廷(四川豊谷)
9、11、2 全開源(江蘇中超電纜・迎福台)
7、3、8 徐海東(仙頭明潤)
王楚欽は樊振東所属の上海地産集団戦では欠場しており、林詩棟所属の黄石基地・華新とは第1ステージでは対戦せず。世界卓球のシングルス代表クラスとの対戦はなかったが、世界卓球の閉幕から10日ほどでの超級リーグで、5試合で1ゲームも落とさないというのはさすがだ。
世界卓球ドーハ大会からの帰国後、CCTV(中国・中央電視台)のインタビュー番組『面対面(ミェンドイミェン)』に出演した王楚欽。「パリ五輪後、もう引退しようかと思ったことも何度かあった。でも、自分がどこまでできるか見てみたかったし、簡単にあきらめたくはなかった」とコメント。優勝を決めた時の感情について、「心の奥底で自分のことを誇りに思い、『王楚欽、君はやり遂げんだ』と感じた」と述べている。
ドーハ大会の疲れも見せず、シングルス5戦全勝の王楚欽(写真提供:ピンパン世界)
そして、この王楚欽を上回る活躍を見せたのがシングルス7戦全勝の樊振東。2ゲームを先取された徐英彬戦、1ゲーム目はキレのある両ハンドに圧倒された林詩棟戦など、苦しい試合の中でも最後まで揺るぎない強さを見せた。所属する上海地産集団は第1ステージでは3勝2敗という成績。プレーオフファイナルに進出できれば、2008年シーズン(当時のチーム名は上海冠生園)以来となる優勝のチャンスもあるが、ダブルスが強い山東魏橋・向尚運動がやはり有利か。
接戦の中でも、五輪金メダリストの貫禄を見せた樊振東(写真提供:ピンパン世界)
林詩棟は樊振東に敗れるも、こちらもシングルス6勝1敗と実力を見せた(写真提供:ピンパン世界)
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