卓球王国 2024年6月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

戸上隼輔、決勝で惜敗も成長見せた準V! WTTコンテンダー 太原(中国)

11月7~12日にかけて、中国の古都・太原市で開催されたWTTコンテンダー太原で男子シングルスに出場の戸上隼輔(明治大)が準優勝に輝いた。

戸上は2回戦で、第1シードの王楚欽(中国)をフルゲームで破って勝ち上がった徐瑛彬(中国)を下すと、準々決勝では成長株の松島輝空(木下アカデミー)をストレートで下した趙大成(韓国)に3-1で勝利。

続く準決勝では、混合ダブルスで蒯曼(中国)とのペアで頂点に立った中国若手のホープ・林詩棟(中国)を3-1で退けて決勝へと勝ち進んだ。

決勝では、第2シードの梁靖崑(中国)と対戦。運動能力の高さを感じさせるフットワークを生かし、コートに突き刺さるような高速バックカウンターで得点を重ね、2ゲームを先行した戸上。しかし、梁靖崑も意地を見せ、ゲームカウント3-3で勝負の行方は最終ゲームへ。

最終ゲームは一進一退の攻防が続いたが、戸上が10−9とチャンピオンシップポイントを奪う。しかし、梁靖崑が2点連取でマッチポイントを握ると、最後はツッツキでバック深くを突かれてゲームセット。

ゲームカウント3-4で敗れ、優勝にはわずかに届かなかった戸上だが、フォアクロスでの引き合いから隙を狙って前陣カウンターで仕留めるなど、アグレッシブな攻めで梁靖崑をあと一歩まで追い詰める健闘を見せた。

梁靖崑をあと一歩まで追い詰め、存在感を示した戸上。この敗戦を糧にさらなる成長を誓う

一方、梁靖崑は第1シードの王楚欽が初戦で敗れる波乱があった中、順当に決勝へと勝ち進み、第2シードとしての意地を見せた。決勝では、戸上の勢いのある攻めに翻弄される場面もあったが、勝負どころで踏ん張り、地元ファンの大声援に応えた。

〈男子シングルス〉
優勝:梁靖崑(中国)
準優勝:戸上隼輔(明治大)
3位:林詩棟、林高遠(ともに中国)

戸上との死闘を制した梁靖崑(中国)

その他、日本勢では松島が初戦で周啓豪(中国)をフルゲームで退け、2回戦進出。吉村真晴(TEAM MAHARU)は初戦を突破したが、2回戦で林高遠(中国)に敗れ惜しくも2回戦敗退となった。

女子シングルスは王曼昱(中国)が、前週に行われたWTTチャンピオンズ フランクフルト(ドイツ)でストレート負けを喫した王芸迪(中国)との決勝でリベンジを果たして優勝。今大会でもバッククロスの激しい打ち合いが勝負どころとなったが、王芸迪の回り込みフォアハンドを何度もしのぐなど、粘り強い戦いぶりを見せた王曼昱が栄冠を掴んだ。

日本勢では木原美悠(木下グループ)、森さくら(日本生命)が出場し、木原が2回戦で李雅可(中国)、準々決勝では銭天一(中国)を逆転で退けた陳イ(中国)に勝利し、準決勝進出。準決勝では、王曼昱(中国)に敗れたものの、中国勢2連破と健闘した。

〈女子シングルス〉
優勝:王曼昱(中国)
準優勝:王芸迪(中国)
3位:木原美悠(木下グループ)、ヤン・シャオシン(モナコ)

女子シングルス優勝の王曼昱(中国)

その他、各種目入賞者は下記のとおり。

〈男子ダブルス〉
優勝:林高遠/林詩棟(中国)
準優勝:王楚欽/梁靖崑(中国)
3位:曹魏/徐瑛彬(中国)、黃鎮廷/何鈞傑(香港)

男子ダブルス優勝の林高遠(左)/林詩棟(中国)

〈女子ダブルス〉
優勝:銭天一/陳幸同(中国)
準優勝:王芸迪/蒯曼(中国)
3位:リ・エンヒョ/金娜英(韓国)、朱成竹/吳詠琳(香港)

女子ダブルス優勝の銭天一(左)/陳幸同(中国)

〈混合ダブルス〉
優勝:林詩棟/蒯曼(中国)
準優勝:王楚欽/孫穎莎(中国)
3位:梁靖崑/銭天一、林高遠/王曼昱(ともに中国)

混合ダブルス優勝の林詩棟(左)/蒯曼(中国)。決勝では、世界選手権2連覇の王楚欽/孫穎莎との同士討ちを制した

写真提供:WTT

 

関連する記事