5月21~26日にかけて、中国でWTTコンテンダー 太原が開催。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの全5種目で地元中国勢が優勝。シングルスは男子が決勝でA.ルブラン(フランス)にゲームカウント4-1で勝利した梁靖崑(中国)が栄冠。女子シングルスは決勝で王芸迪(中国)との同士討ちを制した陳幸同(中国)が頂点に立った。
また日本からは松島輝空(木下グループ)、篠塚大登(愛知工業大)、及川瑞基(岡山リベッツ)、張本美和、平野美宇、木原美悠(以上、木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)の男子3選手、女子4選手が参戦。
男子シングルスでは篠塚、及川がそれぞれ温瑞博、林詩棟(ともに中国)に1回戦で敗れ、初戦敗退。松島は黄彦誠(チャイニーズタイペイ)に勝利して初戦を突破したが、趙大成(韓国)にゲームカウント2−0リードから逆転を許し、惜しくも2回戦敗退となった。
一方女子シングルスでは平野と木原が3位入賞。平野は、準決勝で世界卓球釜山大会の決勝で勝利していた王芸迪にリベンジを許したが、準々決勝では張本(美)を退けて勝ち上がった石洵瑶(中国)にゲームカウント0-2から大逆転勝利。
ゲームカウント1-2で迎えた4ゲーム目は5-10から的確なコース取りで5度のマッチポイントを凌いで追いつき、13-11でゲームを奪取。最終ゲームも1-4、3-5と相手にリードされる展開が続くも、最後まで攻めの姿勢を貫き、11-7で勝利を収めた。
木原は女子ダブルス優勝の陳イ(中国)を退けると準々決勝ではサウジスマッシュで敗戦を喫した伊藤にゲームカウント0-2から逆転勝利でリベンジを果たした。準決勝では陳幸同にストレートで敗れたものの、ベスト4進出で存在感を放つ大会となった。
また混合ダブルスには松島/張本(美)がエントリーし、初戦で袁励岑/陳幸同(中国)に善戦及ばず、上位進出はならなかった。
なお、各種目の入賞者は下記のとおり。
〈男子シングルス〉
優勝:梁靖崑(中国)
準優勝:A.ルブラン(フランス)
3位:周啓豪(中国)、李尚洙(韓国)
男子シングルスは第2シードの林高遠(中国)、優勝候補の一角・林詩棟らが早いラウンドで敗れる中、安定した勝ち上がりを見せた梁靖崑が第1シードの意地を見せて優勝。
決勝のF.ルブラン戦は1ゲーム目を9-6リードから12-14と逆転で落とす苦しい立ち上がりとなったが、2ゲーム目以降は試合の主導権を握り、4ゲーム連取で一気に勝負を決めた。
〈女子シングルス〉
優勝:陳幸同(中国)
準優勝:王芸迪(中国)
3位:平野美宇、木原美悠(木下グループ)
女子シングルスは準決勝で木原に快勝し、決勝では王芸迪との大接戦を制した陳幸同が優勝。決勝はゲームカウント0-2、2-3と王芸迪を追いかける展開が続いたが、勝負どころで確実に得点する勝負強さを見せ、最終ゲームは11-9で激闘を制した。
〈男子ダブルス〉
優勝:馬龍/林高遠(中国)
準優勝:王楚欽/梁靖崑(中国)
3位:袁励岑/徐瑛彬(中国)、黃鎮廷/何鈞傑(香港)
男子ダブルスは、2回戦でパン・コーエン/クエク・アイザック(シンガポール)との接戦を制した馬龍/林高遠(中国)が今年のシンガポールスマッシュに続く2度目の優勝を果たした。
王楚欽/梁靖崑(中国)との決勝ではゲームカウント2-1で迎えた4ゲーム目、5-9の劣勢から追いつき、最後は17-15で試合をものにした。
〈女子ダブルス〉
優勝:陳イ/蒯曼(中国)
準優勝:陳幸同/王芸迪(中国)
3位:陳夢/王曼昱(中国)、チャン・リーシャン/リン・カレン(マレーシア)
女子ダブルスは準決勝で第1シードの陳夢/王曼昱(中国)を破った陳イ/蒯曼(中国)が、決勝で陳幸同/王芸迪(中国)を退けて優勝。蒯曼は林詩棟との混合ダブルスに続く二冠達成となった。
〈混合ダブルス〉
優勝:林詩棟/蒯曼(中国)
準優勝:林高遠/王芸迪(中国)
3位:薛飛/石洵瑶(中国)、黃鎮廷/杜凱琹(香港)
混合ダブルスは1回戦から決勝まで、同士討ちを4度制した林詩棟/蒯曼(中国)が優勝。混合ダブルスには世界卓球2連覇の王楚欽/孫穎莎(中国)もエントリーしたが、2回戦で薛飛/石洵瑶(中国)に惜敗と、中国勢の層の厚さを感じさせる結果となった。
写真提供:WTT
ツイート