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WTTコンテンダー アルマトイは中国勢が全種目で戴冠。林詩棟が三冠、女子複で大藤沙月/横井咲桜が準V

9月3〜8日にかけて、カザフスタンで開催されたWTTコンテンダー アルマトイ大会。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目で頂点が争われ、全種目で中国選手が頂点に立った。

また日本からは男子4選手、女子8選手が出場し、大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)の女子ダブルス準優勝が日本勢最高成績となった。

大藤/横井は準々決勝で范思琦/李雅可(中国)とのフルゲームにもつれこむ死闘を制すと、準決勝では「Wみゆう」こと長﨑美柚/木原美悠(木下グループ)をストレートで完封。中国ペアとの決勝では、ゲームカウント0-2から2-2に追いつく奮闘を見せたが、最終ゲームは出足で点差を離され、頂点に一歩届かなかった。

女子ダブルス準優勝の大藤(左)/横井

〈男子シングルス〉
優勝:林詩棟(中国)
準優勝:呉晙誠(韓国)
3位:周啓豪(中国)、宇田幸矢(協和キリン)

男子シングルスは林詩棟(中国)が決勝で韓国期待のホープ・呉晙誠に、ゲームカウント1-3から逆転勝利を収めて優勝。6ゲーム目には相手に2度マッチポイントを握られ、敗戦の瀬戸際まで追い詰められたが、粘りを見せて逆転。最終ゲームは一進一退となったが、最後の最後で勝ち切る勝負強さを見せた。

また林詩棟は徐瑛彬(中国)との男子ダブルス、蒯曼(中国)との混合ダブルスでも頂点に立ち、見事三冠に輝いた。

男子シングルス優勝:林詩棟(中国)。三冠王に輝いた

日本選手では、宇田幸矢(協和キリン)がフルゲームの接戦を三度制して大健闘の3位入賞。田中佑汰(個人)は2回戦で梁儼薴(中国)とのゲームオールジュースの接戦をものにして8強入り。吉山僚一(日本大)は2回戦で宇田との同士討ちに惜敗、横谷晟(愛知工業大)は苦しみながらも予選を突破したが、本戦1回戦で向鵬(中国)に完敗を喫した。

三度のフルゲームを制し、シングルスでは日本男子最高の3位入賞を果たした宇田幸矢(協和キリン)

〈女子シングルス〉
優勝:石洵瑶(中国)
準優勝:陳熠(中国)
3位:笹尾明日香(日本生命)、長﨑美柚(木下グループ)

女子シングルスは石洵瑶(中国)が安定した強さを見せて栄冠。準決勝では、第1シードの張本美和(木下グループ)を退けて勝ち上がった笹尾明日香(日本生命)、決勝では陳熠(中国)との同士討ちに4-1で勝利して頂点に立った。

女子シングルス優勝:石洵瑶(中国)

日本からは女子シングルスに8選手が出場し、長﨑と予選から出場した笹尾が3位入賞。長﨑は準々決勝で、大藤沙月(ミキハウス)、上澤杏音(香ヶ丘リベルテ高)との日本勢対決を制して勝ち上がった横井咲桜(ミキハウス)に勝利するも、準決勝で陳熠に敗戦。また笹尾は2回戦でパリ五輪代表の張本を破る金星をあげるなど、存在感を放つ大会となった。

そのほか、木原が予選で赤江夏星(日本生命)を退けた柳是宇(韓国)に敗れ、よもやの2回戦敗退となった。

国際大会の舞台で大きな存在感を放った笹尾

なお、各種目の入賞者は下記のとおり

〈男子ダブルス〉
優勝:林詩棟/徐瑛彬(中国)
準優勝:ボウロッサ/ドア(フランス)
3位:袁励岑/向鵬(中国)、高承睿/曾子彧(チャイニーズタイペイ)

男子ダブルス優勝:林詩棟(手前)/徐瑛彬(中国)

〈女子ダブルス〉
優勝:何卓佳/劉瑋珊(中国)
準優勝:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
3位:長﨑美柚/木原美悠(木下グループ)、朱成竹/呉詠琳(香港)

女子ダブルス優勝:何卓佳(左)/劉瑋珊(中国)

〈混合ダブルス〉
優勝:林詩棟/蒯曼(中国)
準優勝:E.イオネスク/サマラ(ルーマニア)
3位:田中佑汰/長﨑美柚(個人/木下グループ)、姚鈞涛/呉詠琳(香港)

混合ダブルス優勝:林詩棟(右)/蒯曼(中国)

写真提供:WTT

 

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