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全日本社会人、女子シングルスは笹尾明日香が社会人初タイトル!

全日本社会人、女子シングルスは笹尾明日香(日本生命)が決勝で麻生麗名(日本生命)との同士打ちに4-0で勝利し、初優勝に輝いた。

〈女子シングルス〉
優勝:笹尾明日香(日本生命)
準優勝:麻生麗名(日本生命)
3位:三村優果(サンリツ)、井 絢乃(中国電力ライシス)
ベスト8:野村 萌(デンソー)、枝廣 瞳(中国電力ライシス)、永尾尭子(サンリツ)、青木優佳(中国電力ライシス)

 

笹尾の大一番となったのは「勝負どころでもあったし、大事な試合でもあった」というベスト8決定戦、田口瑛美子(カンサイホールディングス)との一戦。

ゲームカウント2−2で迎えた最終ゲームでは7-10と敗戦の瀬戸際まで追い詰められたが、「負けるかもしれないと思ったところで、逆に今まで『勝たないといけない』と力が入っていたのが、フッと抜けた」と、1本ずつ挽回して13-11で見事逆転勝利。昨年大会に続いて準々決勝へと勝ち進んだ。

田口との大一番を乗り越えた笹尾(手前)

続く準々決勝では、力強い両ハンドが持ち味の枝廣瞳(中国電力ライシス)を4-0で完封。準決勝では、連覇を狙う三村(サンリツ)とのピッチの早いラリーの応酬を制して決勝へと勝ち進んだ。

決勝は、準決勝で井(中国電力ライシス)との強打者対決に打ち勝った麻生との同士討ち。笹尾はバック面の表ソフトをうまく使って緩いボールを織り交ぜ、あまくなったボールは迷わずフォアドライブで決めにいくなど、徹底した戦術で麻生にストレートで勝利。社会人初タイトルを手にした。

クレバーなプレーで勝利を重ねた笹尾

「全日本社会人は社会人にとって一番大きな大会。その大会でこうして優勝することができてうれしい。(今大会は)頭の整理が良くできていた。どうやったら点数を取れるのかわからない時が一番良くないし、負けやすい時。何で得点して、何で点数を取られているのかがしっかり頭の中で整理できていた。今回はそこが良かった」(笹尾)

準優勝の麻生は、しなやかで威力のある両ハンドを武器に勝ち上がり、準々決勝では青木(中国電力ライシス)、準決勝では井との激しいラリー戦を制した。

準優勝の麻生。巧みな台上プレーも光った

また、明徳義塾中・高出身の三村と井がそろって3位入賞。連覇、ダブルスとの2冠を狙った三村は、準々決勝で野村(デンソー)との異質対決を制し、準決勝でも笹尾に肉薄した。スロースターターの井は、準々決勝で永尾(サンリツ)にゲームカウント0−2から逆転勝利。最終ゲームは8-4から8-7まで追い上げられるも、気持ちで負けなかった。

劣勢から挽回するなど、粘り強さが光った井

2大会連続の表彰台と、安定した強さを見せた三村

なお、女子シングルス準々決勝〜決勝までの記録は下記のとおり。

●準々決勝
三村優果(サンリツ) 4-1 野村 萌(デンソー)
笹尾明日香(日本生命) 4-0  枝廣 瞳(中国電力ライシス)
井 絢乃(中国電力ライシス)4-3 永尾尭子(サンリツ)
麻生麗名(日本生命)4-1 青木優佳(中国電力ライシス)

●準決勝
笹尾  -8、11、7、-7、9、10 三村
麻生 8、-2、11、-11、9、9 井

●決勝
笹尾 7、9、9、6 麻生

 

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