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「少しでも壁になりたい、簡単に譲りたくない」松平賢二、アジア選手権代表選考会優勝コメント

-2日で6試合を戦い抜くのも大変かと思いますが、普段からコンディションはどう整えている?

松平 食事と体のメンテナンス、練習量を落とさないことには気をつけている。練習量を落としてしまうと、昨日の最後の試合の時間帯(18時頃)になると苦しくなってくるんですけど、そういう部分でも練習やってて良かったなと思います。あと最近は食事も気にして、疲れる前に食べるようにしたりしています。量や時間も常に気にしながらやっていたので、そういう部分も合ったんじゃないかなと思います。

 

-チームに宇田(幸矢)選手、宮川(昌大)選手と新しい選手が入ってきたことも刺激になっていますか?

松平 練習場の雰囲気もすごく良いですし、モチベーションも高い。ぼくは監督でもあるので、本来なら宇田を代表にするのが大事な部分。今回は出場することになってベンチには入れなかったんですけど、宇田をどうやって(代表に)持っていくかを考えながら、みんなで日程調整をやっていた。

 今回、モデルチェンジのきっかけになったのが宇田もそうだし、チームメイトに練習試合で勝てなかったこと。いつも最後は同じ展開になって勝てないことが多くて、日本リーグでも同じ相手に同じ負け方をしている感じだった。その中でまずは何か変化をつけないといけないし、チームメイトと真剣にやっているからこそモデルチェンジをしようと思えました。今は本当にみんな良い感じで練習できているので、監督としてはそれが嬉しい。

 

-今回、観客席からチームメイトが応援してくれていましたね。

松平 いやー、嬉しかったですね。今回ぼくのために4、5人も来てくれて、申し訳ないなと思いつつ、最後勝って盛り上がってくれていたので、本当に良かったですね。

 

-今後、アジア選手権は世界での戦いになりますが、そこに向けて何か変えていきたい部分はありますか?

松平 基本は今日の戦術をベースにやっていきたい。あとは海外の選手はボールの質やタイミングも違うので、そこに対して早く慣れることが大事かなと思っています。

 

-アジア選手権代表に決まったということで、今後はまた海外の大会にも出場していく?

松平 どうなんですかね、まだわからないです(笑)。全然日程も何にも入れていないんで。WTTには出てみたいのはあったので、一回行ってみたいですね。海外だと昔一緒にやっていた選手がまだ出場していたりするので、久しぶりに会って反応を見てみたいのはあります。「お前、まだやってたの?」みたいな。

 

-海外のリーグには参戦されていたと思いますが、ワールドツアーみたいな大会だと最後に出たのはいつになりますか?

松平 2019年の韓国オープンくらいが最後なんですかね。その時も協和(キリン)だった平野友樹とかと一緒に行って、おんなじ部屋で、しかも1回戦で対戦して負けたのが最後だったと思います。

 

-世界選手権にも出場するチャンスがあるわけですけども、シングルスでの出場となると…

松平 2011年のロッテルダムが最後です。まさかですね、本当に。

 

-(前日の会見で)吉村(真晴)選手が「松平さんは30代の星」とおっしゃっていたんですが、その辺りについてはどうですか。

松平 真晴ももう30代なんでしたっけ? 本当に若い選手はすごく強いですけど、ぼくたち30代の選手たちが、1回や2回負けたくらいで諦めずにやらないと日本全体として伸びないと思う。そういう部分でも少しでも壁になりたいと思って出場した部分もあるので、簡単に譲りたくはないですね。チャンスがあるなら出たいなとは思っているので、今回それをものにすることができたので自信になりました。

 上田(仁)がドイツ(ブンデスリーガ)で頑張っているのもそうですけど、いろんなところから刺激をもらうことが多くて。昨日試合をやっていても(高木和)卓さんだったり、真晴、大島(祐哉)が頑張っているのを見ると、自分も上がってくる。若手が強いからこそ、今頑張るべきなんじゃないかなと思います。

 

-プレーを続けるための原動力は何でしょう。

松平 まず、応援してくれている人がいることが大きいですね。家族だったり、チームメイトだったり、会社だったり本当に周りの人に恵まれている。そういう人たちに「長くやってよ」って言ってもらえて、まだ自分も可能性があるということだと思っているので、そこは自分から投げ出したくないし、最後まで頑張りたいなと思います。

 

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