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夏までの全国大会、なぜ無観客試合になったのか?

いよいよ6月終わりから「全国ラージボール大会」(香川県高松市・6月24日〜)を皮切りに、全日本実業団選手権(徳島)、全日本選手権ホープス・カブ・バンビ(神戸)、全国ホープス大会(東京)などの全国大会がスタートする。
ところが、大会要項では「無観客」と明記され(一部帯同者は認めている)、試合前の練習なども制限されている。

今、野球、サッカーなどの他競技を見ていても、ほぼ満席に近い状態で観客を入れているシーンをニュースでも映し出されている時期、屋外でのマスク着用も緩和されている時期に、なぜ卓球の全国大会が無観客なのか。誰もが疑問に思うはずだ。実際に主催する日本卓球協会にも問い合わせの電話が来ているとのこと。
特に子どもたちの試合では、家族の人が「一生に一度の思い出」のために応援に行きたいはず。その思いに応えられないことが、コロナ禍で3年続いている。

この大会運営の決定は日本卓球協会であっても、実際にはコロナ禍での会場の制約があることがわかった。たとえば、3000人入る会場があるとすると、感染予防の観点で入場者を50%以内に、という制限ルールがその会場(多くは自治体が管轄する体育館)に設けられているため、3000人の50%、1500人の入場者では、卓球は参加者の多い競技なので、選手と帯同する監督・コーチを加えると、観客を入れるだけの余裕がなくなる。

会場の制約が解け、コロナ前のように観客席が応援の熱気で包まれるのはいったいいつになるのだろうか。
*写真は昨年の全日本選手権ホープス・カブ・バンビ

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