7月30日に開会式が行われて幕を開けるインターハイ卓球競技。学校対抗は競技初日の7月31日からスタートし、8月3日に優勝校が決定する。今回は男子学校対抗の優勝争いの行方を展望していく。
第1シードは男子新記録の9連覇に挑む愛工大名電。今年3月の高校選抜でも3年ぶりの優勝を果たした。今年の愛工大名電は絶対的エースが不在。主将でエース格の面田知己を中心に総力戦で優勝を狙う。
その愛工大名電と並び優勝候補に挙げられるのが野田学園。選抜で準優勝に輝いたメンバーに、岩井田駿斗、中野琥珀、島田翼と強力なルーキーが入学。地元・山口開催のインハイで悲願の学校対抗初優勝を目指す。
愛工大名電は面田がチームの柱
野田学園は岩井田を筆頭に大物ルーキーが加わった
選抜3位の希望が丘も粒揃いのメンバーでインハイでも有力なメダル候補。選抜ベスト8の遊学館、白子、実践学園、育英はいずれも選抜準々決勝では2-3で敗れ、メダルにあと一歩届かなった。しかし、メダルを狙えるだけの力は十分にある。
希望が丘は選抜でも愛工大名電から1点を奪う。写真はエースの森眞
選抜で野田学園を追い詰めた白子。北村と大畑を中心に公立校として久々のメダル獲得なるか
その他の注目校としては新潟産大附、専大北上、学館浦安、明徳義塾、上宮、関西を挙げたい。全日本ジュニアベスト8の吉田蒼が入学した新潟産大附は北信越大会で遊学館を破って優勝。勝ち上がるとベスト8をかけて愛工大名電と対戦する可能性が高いが、吉田と山岸駿のWエースで王者に挑む。
東北王者の専大北上は昨年シングルスベスト16の渡邉崚を筆頭に実力者が揃う。学館浦安は双子の宗石経仁・篤頼がチームの要。選抜でも遊学館と接戦を展開した。明徳義塾は昨年シングルス準優勝の齋藤俊太朗、上宮は同ベスト16の鈴木拓登、関西も同ベスト16の岸本漣斗と頼もしいエースがいる。インハイ常連の伝統校として意地を見せたい。
また、選抜3位の静岡学園を静岡予選で破った浜松修学舎、一昨年の選抜王者・出雲北陵を島根予選で下した松徳学院もその勢いをインハイにぶつけたいところだ。
新潟産大附は全日本ジュニア8強の吉田が加わりパワーアップ
関西のエース・岸本は男子では希少なバック表ソフトのプレーヤー
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