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インターハイ2025

【8月1日】誰かのために、飛び跳ねられる時間はそんなにない。今日の奈良カメラ

インターハイは開会式が行われた7月30日を含めて3日目までが終了。学校対抗ではベスト4、ダブルスではベスト16が出揃った。そんな中、わりと身内では反響のあった「今日の奈良カメラ」。競技2日目、8月1日のハイライトです。

 

今大会、地元・山口からは男女学校対抗に4校が出場し、3校がベスト16に進出する健闘ぶりを見せた。男子の野田学園が準決勝進出を決め、女子の岩国商業は明徳義塾を破ってベスト8。女子の萩塩光学院は惜しくもベスト16で敗退となったが、ハツラツとした戦いぶりが光る好チームだった。そんなチームの雰囲気が伝わる萩光塩学院の一枚。阿部監督をはじめ、懸命ながらも楽しそうな戦いぶりがチームの雰囲気を物語ります。

3位に入賞した2019年大会以来のベスト16入りとなった萩光塩学院

 

続いては観客席も巻き込んだスナップ。ベスト8に進出した実践学園のダブルスは「木方蒼介/並木佑太」。ピンと来た方も多いかもしれませんが、木方の父・慎之介さん、並木の父・佑介さんともに実践学園OB。ともに明治大へ進学し、その後は慎之介さんが協和発酵キリン(現・協和キリン)、佑介さんがシチズン時計と日本リーグの名門でも主力としてプレーした、実践学園が誇るレジェンドOBです。その息子2人が父2人と同じチームでダブルスを組んでインターハイを戦っています。

木方蒼介(左)/並木佑太

声援を送る木方慎之介さん(右)と並木佑介さん

 

また、こちらは奈良カメラではありませんが、観客席に元男子ナショナルチーム監督で、Tリーグ・木下マイスター東京でも指揮を執った倉嶋洋介さんの姿も。星槎横浜で出場の愛娘・杏奈の応援に駆けつけていました。

元男子ナショナルチーム監督の倉嶋洋介さんと、妻で元日本リーガーの朋枝さん

倉嶋杏奈

 

私立校隆盛の時代にあって、公立校の奮闘もインターハイの見どころのひとつ。女子では岩国商業がベスト8に進出し、男子でも白子が準々決勝へ。野田学園との対戦では1-3で敗れたものの、3番のダブルスでは白子の心臓とも言える北村と大畑のダブルスがフルゲーム17-15という壮絶なスコアで全日本男子ダブルス準優勝の岩井田/中野に勝利。今大会屈指のナイスゲームでした。

昨年のインターハイ男子ダブルス準優勝ペアが意地の勝利

 

最後は「今日の奈良カメラ」編集担当が宇宙を感じた一枚。奈良カメラマンとはクラブ選手権や全国ホープスの取材に何度も行っていますが、わりとベンチでのジャンプを撮るのが好きな人だと思います。でも、ふと思うのです。大人になって、身近な誰かのためにジャンプする瞬間ってまずないな、と。というか、飛び跳ねてまで誰かにエールを送れる時間って、人生の中でそんなにないな、と。だから、飛べ。あふれる若さを炎に変えて、戦うアイツのために。

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