和歌山・和歌山ビッグホエールで行われている『2022年度 北斗電気設備 日本リーグ前期和歌山大会』。今日26日に大会最終日を迎え、男子1部はシチズン時計、女子1部はサンリツが優勝を飾った。まず男子1部の最終成績は下記のとおり。
◎男子1部
1位 シチズン時計(6勝1敗)
2位 日鉄物流ブレイザーズ(5勝2敗)
3位 愛知工業大(5勝2敗)
4位 クローバー歯科カスピッズ(4勝3敗)
5位 日野キングフィッシャーズ(3勝4敗)
6位 リコー(2勝5敗)
7位 協和キリン(2勝5敗)
8位 信号器材(1勝6敗)
男子1部は大会4日目の6月25日、第4戦を前に協和キリンが大会を棄権。チーム内に体調不良者が出たため、日本卓球リーグのガイドラインに沿って棄権という判断がなされた。第4戦で対戦予定だった信号器材をはじめ、日鉄物流ブレイザーズ、シチズン時計、愛知工業大との試合はすべて不戦敗(0−3での扱い)となった。
協和キリンは最初の3試合で2勝を挙げていたため、最終順位は7位。1977年の日本リーグ創設以来、一度も2部に降格したことのない協和キリン。自動降格のピンチは乗り越え、2部の関西卓球アカデミーとの入れ替え戦に回ることになった。
2021年後期の優勝チームである東京アートの休部、そして協和キリンの戦線離脱。その中で最少人数の4人で戦いながら、序盤から確実に勝ち星を積み重ねたのがシチズン時計だ。大会4日目まで5戦全勝をキープし、第6戦は協和キリン戦で不戦勝。この第6戦で1敗の日鉄物流ブレイザーズが愛知工業大に敗れたため、最終戦を待たずに2018年後期以来の優勝が決まった。
シチズン時計は上村慶哉/酒井明日翔のダブルスが非常に安定しており、上村の中・後陣からのパワーボールと、酒井のトリッキーな球さばきで得点を重ねて優秀ペア賞を受賞。そして監督兼選手のチョッパー、御内健太郎はカット・攻撃ともに抜群の冴えを見せ、愛知工業大戦では相手エースの田中佑汰に競り勝つなど、チームの快進撃を支えて最高殊勲選手賞を受賞した。
「戦力がダウンして周りからも厳しいと言われる中、最少人数の4人で工夫しながら戦って勝てたことは価値がありますね。みんなで話し合って、練習のやり方も少し変えたり、それがプラスに働いた。4人だと練習もマンネリ化しやすいので、関東学生1部の選手がたくさん練習に来てくれて、そのおかげで今回の優勝があるのかなと思います。
ぼくたちが優勝したけど、どのチームも戦力にそれほど差はないし、7位とか8位になってもおかしくなかった。それぞれがベストのプレーをしてくれましたが、殊勲者をあげるとしたら、上村が単複で頑張ってくれたし、気迫あふれるプレーでチームを引っ張ってくれました。たまたまの優勝と言われないよう、また自分たちで厳しい練習をして、もう一度優勝したいですね」(シチズン時計・御内監督)
2位の日鉄物流ブレイザーズは、ゴールド選手(シングルスのみ出場のレンタル選手)として加入の大島祐哉(木下グループ)がシングルス全勝の活躍。最終戦ではシチズン時計を3−1で破っており、第6戦の愛知工業大戦4・5番での藤村友也、松下海輝が優位に試合を進めながら逆転負けしたのが惜しまれる。しかし、新人の高見真己(愛知工業大卒)も加わり、後期も優勝争いに加わるだろう。
3位の愛知工業大は、エース田中と1年生の谷垣佑真がチームを引っ張った。4位のクローバー歯科カスピッズは、1月の全日本でベスト8に躍進した右ペンドライブ型・松下大星が自信に満ちたプレーを見せ、ゴールド選手の龍崎東寅(三井住友海上火災保険)も好成績でチームの期待に応えた。
個人賞を受賞した選手は下記のとおり。
■最高殊勲選手賞 御内健太郎(シチズン時計)
■優秀選手賞 大島祐哉(日鉄物流ブレイザーズ)
■優秀ペア賞 松下海輝/藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)
■新人賞 西康洋(日野キングフィッシャーズ)
■ファインプレー賞 宮本春樹(クローバー歯科カスピッズ)、中村光人(愛知工業大)
■ジャンプアップチーム賞 日野キングフィッシャーズ
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