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大会報道

日本リーグ・ビッグトーナメント、男子シングルスは髙見真己が同級生対決を制して、うれしい初優勝!!

シチズンカップ第34回日本リーグ・ビッグトーナメント山梨大会は最終日を迎え、男女シングルスの決勝トーナメント2回戦から決勝までが行われた。男子シングルスは髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)が、決勝で昨年チャンピオンの木造勇人(関西卓球アカデミー)を破り、初優勝。全日本選手権カブ2位、インターハイ2位とシングルスのタイトルに手が届かなかった髙見にとって、初のシングルスビッグタイトルとなった。

 

●男子シングルス準々決勝
木造勇人(関西卓球アカデミー) -7、12、7、6 淺津蒼利(シチズン時計)
松平賢二(協和キリン) 8、-14、7、-8、12 吉村和弘(ケアリッツ・アンド・パートナーズ)
松山祐季(クローバー歯科カスピッズ) 8、7、-7、-11、7 龍崎東寅(ケアリッツ・テクノロジーズ)
髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ) 10、-4、5、7 松田歩真(日野キングフィッシャーズ)

●準決勝
木造勇人 -9、6、7、8 松平賢二
髙見真己 7、8、-7、8 松山祐季

●決勝
髙見真己 -5、8、9、8 木造勇人

持ち前のバックハンドに加えて、フォアハンドの切れ味が増した髙見

髙見は優勝までの4試合全てを3-1で勝利したが、その中でも苦しかった試合を聞かれると「初戦の菅沼選手(クローバー歯科カスピッズ)と今日(26日)の朝一の試合の新名選手(ケアリッツ・アンド・パートナーズ)の試合です。相手が向かって来たので、そのプレッシャーに押されないように気をつけた」とコメント。準決勝では愛工大名電中・高、愛知工業大と同じチームで戦った1学年上の松山の豪打を前陣の両ハンドカウンターで狙い打って勝利すると、決勝では同じく中・高・大学の同級生である木造と対戦。
バウンド直後をとらえる木造のクロスへのバックカウンターに対して、多くの選手がフォア側に大きく飛ばされてしまう中で、髙見は足を交差させずに横っ飛びのフォアドライブで打球点を落とさずに逆襲するなど、フィジカル面でのレベルアップを感じさせるプレーでライバルに打ち勝った。
「(木造と)シングルスの公式戦の対戦は2016年インターハイの決勝以来でした。その時に負けていて、もっと前には全日本カブの決勝でも木造に負けていたので、この決勝前にも『今回も負けるのかな』と思いましたが、チームの応援やベンチのアドバイスに助けられて、優勝することができました」と安堵の笑顔を見せた。

髙見は初のシングルスのビッグタイトルを獲得した

2連覇はならなかったが、木造は質の高い両ハンドプレーで若手とベテランを連破。準決勝の松平戦では1ゲーム目を落としたが、2ゲーム目からより厳しいコースを狙って松平の足を止めるなど戦術転換も光った。若手が上位を占める中、36歳の松平は堂々の3位。準々決勝の吉村戦では最終ゲーム、8-10から逆転勝ちを見せるなど気を吐いた。もうひとりの3位は昨シーズンにドイツのブンデスリーガ2部で腕を磨いた松山が、準々決勝で龍崎と激しい打ち合いを制して入賞した。

2位の木造は質の高いプレーを見せた

世界選手権カタール大会を控えて3位に入った松平

パワフルなプレーで3位の松山

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