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ITTFとWTTの共同拠点がアメリカ・ロサンゼルスに設立。南北アメリカでの普及を促進

アメリカ・ラスベガスで開催されたUSスマッシュ終了の2日後となる7月15日、ITTF(国際卓球連盟)とWTT(World Table Tennis)はアメリカ・ロサンゼルスにITTFとWTTの共同拠点を開設することを発表した。

新施設は、ITTFとWTTのアメリカ事務所、WTTグローバルトレーニングセンター、WTMG(世界卓球マネジメントグループ)のグローバル本部で構成され、今後プロ選手の育成制度の拡大やジュニアの育成など、南北アメリカにおいての活動の拠点となる。

開設記念の式典にはITTF会長兼IOC委員のペトラ・ゾーイング氏、WTTのCEO(最高経営責任者)であるスティーブ・デイントン氏、LA28オリンピック・パラリンピック競技大会スポーツ担当副会長のニッコロ・カンプリアーニ氏らが出席して行われた。

設立に際し、ペトラ・ゾーリング氏とスティーブ・デイントン氏は以下のコメント残した。

ペトラ・ゾーイング氏(ITTF会長)のコメント:
「アメリカは常に卓球界にとって大きなチャンスがありました。アメリカに拠点を設けることで、優秀な若手選手たちに新たなチャンスを提供し、エントリーレベルからエリート選手の育成まで、あらゆるレベルでの投資を強化していきます」

スティーブ・デイントン氏(WTT・CEO)のコメント:
「アメリカは世界で最も競争の激しいスポーツ市場を持っています。私たちは目的を持って、ここに参加します。(ラスベガスでの)US スマッシュは、野心を持つことによって新たな可能性を見いだしました。そして、私たちはその勢いをさらに加速させていきます。この新しい拠点は、卓球というスポーツをアメリカに根付かせるための長期的な取り組みの始まりです」

 

トレーニングセンターは「2028年のロサンゼルスオリンピック(LA28)に向けて、世界のトップ選手の準備を支援する」と同時に、「南北アメリカの有望な若手選手たちに新たなチャンスを与える」というふたつの目的があり、2025年は南北アメリカでユース大会を含む、30以上の活動が予定されている。

ITTF・WTT・WTMGのオフィスは2025年末までに業務を開始。WTTグローバルトレーニングセンターは2026年第2四半期にオープン予定だという。

 

※写真:記念式典の様子。左から2人目がペトラ・ゾーイングITTF会長、右から2人目がスティーブ・デイントンWTT・CEO(提供:ITTF)


    
    
    
            

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