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全日本学生、男子ダブルスは岩永宜久/濵田一輝、女子ダブルスは谷渡亜美/信田ことみが優勝

10月20日から滋賀・YMITアリーナで行われている第88回全日本学生選手権。今日22日の午前中に男女ダブルスの準決勝・決勝が行われ、男子ダブルスは岩永宜久/濵田一輝、女子ダブルスは谷渡亜美/信田ことみがともに初優勝を飾った。男女ダブルスの準決勝・決勝は下記のとおり。

〈男子ダブルス〉●準決勝
岩永宜久/濵田一輝(早稲田大) 3ー2 浅津碧利/小野寺翔平(中央大)
小林広夢/伊藤礼博(日本大) 3ー0 佐藤祐人/田原翔太(筑波大)
●決勝
岩永宜久/濵田一輝 3ー0 小林広夢/伊藤礼博

〈女子ダブルス〉●準決勝
谷渡亜美/信田ことみ(愛知工業大) 3ー0 大島奈々/永道麻依加(専修大)
千葉菜月/泉田朱音(東京富士大) 3ー0 工藤夢/枝廣愛(中央大)
●決勝
谷渡亜美/信田ことみ 3ー2 千葉菜月/泉田朱音

 

男子ダブルス優勝の岩永(左)/濵田。1年生の濵田がコート狭しと動き回り、4年生の岩永が強気のプレーを貫いた

男子ダブルス優勝の岩永/濵田は、準決勝で中央大の浅津/小野寺に最終ゲーム10ー7から4回のマッチポイントを奪われ、大苦戦。しかし、「最後まで強気で攻めていかないと勝てない。思い切って攻めて、それで負けたらしかたない」という4年生の岩永が、1年生の濵田にロングサービスのサインを出してサービスエースをを取るなど、強気の姿勢を崩さず逆転勝ちを収めた。

この劇的勝利で勢いに乗った岩永/濵田は、強豪ペアを連破して勝ち上がった小林/伊藤(日本大)に決勝でストレート勝ち。「バックサイドのボールもフォアで狙っていけた」という1年生・濵田の動きの良さが光り、4年生の岩永とともにダブルス優勝のビッグタイトルをつかんだ。
「まだペアを組んで1年も経っていないですけど、大会に出るごとにコンビネーションが良くなってきた。岩永さんとペアを組んで出る最後の全国大会なので、なんとしても結果で恩返しがしたかった」(濵田)。

岩永/濵田の優勝の瞬間。笑顔で歓喜の抱擁

一方、惜しくも準優勝となった小林/伊藤も、優勝候補の横谷/谷垣(愛知工業大)を4回戦で破るなど、破竹の快進撃を見せた。前陣でより厳しい攻めを見せるようになった大型左腕・小林と、安定性とパワーを兼ね備えた伊藤はナイスコンビネーション。2年生(小林)と1年生(伊藤)のペアリングで、来年は優勝候補の筆頭になりそうだ。

大型選手同士のパワフルコンビ、小林(左)/伊藤ペアは優勝にあと一歩

女子ダブルス優勝は、接戦の連続を制して勝ち上がった愛知工業大の3年生ペア、谷渡/信田。岐阜・富田高時代からペアを組むふたりは、「どちらかが調子が悪い時は、どちらかが調子が良くて、お互いにカバーできる」(谷渡)のが強み。谷渡が堅実で威力あるフォアドライブを連発し、その谷渡が「何をやるか予測がつかない」という意外性のサウスポー、信田が前後左右への巧みな揺さぶりと緩急を見せた。

谷渡(右)の堅実かつパワフルなドライブと、左腕・信田の意外性のプレーが見事にマッチ

強烈なパワーや変化はないが、抜群のコンビネーションとラリーでの高い集中力はまさにダブルスのお手本。「こんなに大きな成績を残したことがなかったので、ふたりで優勝できてうれしい」(信田)と初々しいコメントを残した。

ともに初の全国タイトル獲得となった2人、最高の笑顔を見せた

準優勝の千葉/泉田は、回転量の多いフォアドライブでラリー戦を次々に制し、準決勝では優勝候補の枝廣/工藤(中央大)にストレート勝ち。決勝でも最終ゲーム中盤で何度も突き放されながら、挽回する粘りを見せたが、タイトルにはあと一歩届かなかった。

回転量の多いパワードライブを連発した千葉(右)/泉田、頂点に肉薄するも惜しくも準優勝

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