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中国リポート

世界選手権よりハイレベルな国内大会、全中国運動会予選が終了−個人戦

3月30日、今年9月に陝西(せんせい)省延安市で行われる全中国運動会・卓球競技予選が終了。「世界選手権よりもハイレベル」と言われる全中国運動会の出場選手が決定した。出場選手が多いので、まず個人戦の結果からお伝えします。

 

〈男子シングルス〉★出場権を獲得した24名
●ベスト16:孫聞(江蘇ZGL)、周啓豪(広東省)、全開源(山東省)、王林クン(広西チワン族自治区)、尚坤(上海地産集団)、周雨(河南省)、閻安(北京燕京啤酒)、方博(山東省)、于子洋(山東省)、袁励岑(遼寧省)、梁儼苧(河北省)、徐瑛彬(黒龍江銀河)、牛冠凱(河南省)、劉丁碩(山東省)、馬特(湖北省)、向鵬(浙江省)
●17〜24位:曽蓓勳(北京燕京啤酒)、王博(黒龍江銀河)、徐海東(遼寧省)、厳昇(四川省)、張煜東(江蘇ZGL)、林詩棟(海南省)、賽林威(陝西省)、徐晨皓(北京燕京啤酒)

※予選落ちした主な有力選手
趙子豪(上海地産集団)、周愷(河北省)、侯英超(陝西省)、鄭培峰(福建省)、于何一(河南省)、劉夜泊(北京燕京啤酒)

解放軍チームから河南省チームへ移籍した周雨、シングルスは順当に代表権を手にした

男子シングルスは2018〜19年に行われた国際大会で上位に進出した、馬龍・許シン・樊振東・王楚欽・林高遠・梁靖崑の6名は予選免除。残る選手たちによって第1ステージ(第1次予選)、第2ステージ(予選トーナメント)、本戦進出決定トーナメントの3つのステージに分けて予選が行われ、本戦進出決定戦を制した16名の選手がまず代表権を獲得。さらに決定戦で敗れた16名の対戦によって、8名が本大会への切符を手にした。

尚坤、周雨、閻安、方博といった国家1軍チームの選手たちは順当に出場権を手にしたが、17年全中国運動会で上海市チームの主力として優勝に貢献した趙子豪や、同大会で張継科を破ってベスト8に入った周愷、Tリーグの木下マイスター東京でも活躍した侯英超(19年全中国選手権優勝)などが予選敗退。趙子豪は本戦進出トーナメントで孫聞、曽蓓勳に相次いで敗れ、侯英超は第2ステージの初戦で尚坤に当たる厳しい組み合わせとなり、ゲームオール9−11で敗れている。

大会が行われる陝西省チームの「助っ人」、侯英超はシングルスでは代表権を手にできず

 

〈女子シングルス〉★出場権を獲得した24名
●ベスト16:王芸迪(遼寧省)、范思琦(四川省)、石洵瑶(江蘇ZGL)、顧玉ティン(山東省)、孫銘陽(河北省)、劉銘(雲南省)、陳イ(上海地産集団)、銭天一(江蘇ZGL)、何卓佳(河北省)、李佳イ(遼寧省)、蒯曼(江蘇ZGL)、張瑞(湖北省)、劉斐(江蘇ZGL)、黄頴チィ(広東省)、郭艶(四川省)、陳幸同(遼寧省)
●17〜24位:王暢(河南省)、臧小桐(河北省)、張遅(広東省)、郭雨涵(北京燕京啤酒)、斉菲(天津市)、王暁トン(山東省)、孫芸禎(湖北省)、呉洋晨(浙江省)

※予選落ちした主な有力選手
劉煒珊(天津市)、車暁㬢(黒龍江銀河)、楊惠菁(四川省)

女子シングルスも2018〜19年に国際大会で上位に入った丁寧・劉詩ウェン・朱雨玲・陳夢・王曼昱・孫穎莎の6名は予選免除。出場権を獲得した選手は上記のとおりで、主な有力選手たちは軒並み本戦出場を決めている。本戦出場決定戦のスコアは、陳イと楊惠菁の一戦がゲームオールまで競った他は、軒並み4−1か4−0で決着しており、国家1・2軍チームの選手と省チームの選手には、かなりの実力差があるという印象だ。

 

〈男子ダブルス〉★出場権獲得の主なペア
馬龍/王楚欽(北京燕京啤酒)、梁靖崑/周愷(河北省)、周啓豪/張超(広東省)、方博/于子洋(山東省)、閻安/徐晨皓(北京燕京啤酒)、尚坤/趙子豪(上海地産集団)、樊振東/林高遠(広東省)

〈女子ダブルス〉★出場権獲得の主なペア
王芸迪/陳幸同(遼寧省)、張瑞/孫芸禎(湖北省)、朱雨玲/范思琦(四川省)、王曼昱/車暁㬢(黒龍江銀河)、銭天一/張薔(江蘇ZGL)、孫穎莎/孫銘陽(河北省)

〈混合ダブルス〉★出場権獲得の主なペア
林高遠/劉詩ウェン(広東省)、薛飛/張瑞(湖北省)、周愷/何卓佳(河北省)、朱霖峰/朱雨玲(四川省)、梁靖崑/孫穎莎(河北省)

ダブルス3種目では、19年世界選手権ブダペスト大会(個人戦)優勝ペアの馬龍/王楚欽をはじめ、有力ペアが軒並み出場権を獲得。本戦でその最大のライバルとなるであろう樊振東/林高遠も順当に出場権を手にした。

代表決定戦で周雨/任浩(河南省)を3−1で破った馬龍(右)/王楚欽 ※写真提供:すべて『ピンパン世界』

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