大会初日のプレスルームには、今大会の棄権選手一覧が貼り出されていた。棄権者は午前中の時点で37名。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、実業団チームを中心にやはり棄権選手は例年より多い。協和キリンがチームでの棄権を表明したが、その他にも鹿児島相互信用金庫や岡谷市役所などが棄権。さらに午後には、日本リーグ男子の原田鋼業の5選手が追加され、計42名となった。さらに棄権するチームが増えるという情報もある。
日本卓球協会の星野一朗専務理事は今日行われたリモートでの会見で、次のようにコメントしている。「昨年7月の段階から、この全日本選手権をコロナ禍の中、どう安心・安全に開催していくかについて準備をしてきた。棄権した選手についてはそれぞれ所属チームの事情もあるし、それぞれの事情でやむを得ない部分もある。棄権者の状況も大事にしながら、参加していただいた方には力いっぱいプレーしてもらいたい」。
「これまで、昨年の3月の選抜大会などから、日本卓球協会主催の大会はすべて中止でここまで来ている。昨年7月の理事会では、ウィズコロナの中でどうしたら安心・安全に大会を行えるか。その大会として、この全日本はなんとしても安心・安全に開催をしようと。そして天皇杯・皇后杯を私たちはお預かりして、シングルス優勝者に毎年お渡しするわけですから、ここからは何とか大会を開催していこうと様々な準備を重ねてきました。これが今後の大会のひとつのモデルになるよう、『持ち込まない、感染しない・させない、クラスターを発生させない』という3つが原則です。この後、3月には各カテゴリーの選抜大会があり、4月以降の大会につなげていくうえでも大きな意義があります。今日を入れて7日間、安心・安全に終わらせて、大会後も発症者がいないということが望ましいと考えています」(星野専務理事)
無観客の会場の雰囲気については、選手やコーチからも「やはり普段とは違う」「少し異様な感じですね」という声が聞かれる。そして少々気になるのは会場の寒さ。換気を徹底していることもあるのだが、フロアも観客席に設けられた記者席も非常に寒い。暖を取るために買ってきた缶コーヒーは、1時間もしないうちに冷え冷えになっていた。明日は雪の予報も出ている大阪。キーボードを打つ手はかじかみ、速報も少なくなってしまいましたが、少しでも現地から情報を伝えていきたいと思います。
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