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全日本卓球2021

スタートダッシュで木原を振り切り、石川が2年連続のファイナリストに

●女子シングルス準決勝

石川佳純(全農) 5、6、8、-2、-7、6 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星

 ここまで4試合を戦い、1ゲームを落としたのみの石川と、6回戦で平野美宇(日本生命)をノックアウトして勝ち上がってきた木原の対戦は、石川に軍配。2年連続の決勝進出を決めた。

 パワーが増し、打ち合いにめっぽう強い木原に対し、石川は真っ向からは打ち合わずに緩急とコース取りで対応。バックにつめて、決定打はフォアへ、と木原の両サイドをうまく使って得点し、1ゲーム目を奪う。対する木原は得意の速いラリーに持ち込めず苦しい展開となり、石川が2、3ゲームも連取して一気に王手をかけた。

 だが、4ゲーム目は木原に攻撃のミスが減り、バックの連打で押す展開が増える。先手を奪い、それまでとは逆に石川を動かして4、5ゲーム目を取り返した。このまま逆転か、と思われたが、そこは石川。気合いを入れ直した6ゲーム目はスタートからサービス・レシーブで主導権を奪い返すと、最後は石川のバックドライブを木原がネットにかけてゲームセット。序盤の3ゲーム連取が大きく効き、成長著しい木原を振り切った石川が準決勝を突破した。

豊富なキャリアを感じさせる、巧みなコース取りと緩急を見せた石川

4ゲーム目から開き直った木原だが、逆転には至らず

 決勝のカードは石川佳純(全農)と伊藤美誠(スターツ)に決定。王座奪還を目指し、元女王2人が激突する。全日本決勝での両者の対戦は初めて。石川は5年ぶり、伊藤は2年ぶりの優勝となるが、栄冠をつかむのはどちらか注目だ。

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