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『卓球グッズ2023』で木材ラケットを再研究。リンバ、アユース……どう組み合わせる?

2023年1月に行われた全日本選手権の男子シングルス。戸上隼輔(明治大)が2連覇を達成したこの大会で、「ランカー」と言われるベスト16の選手の使用ラケットは、16人全員がカーボンなどの特殊素材を使用したラケットだった。

ちなみにちょうど20年前、2003年1月の(2002年度)全日本選手権では、特殊素材ラケットの使用者は16名中6名。残る10名は木材のみで作られた木材ラケットの使用者だ。木材ラケットと特殊素材ラケットの関係は、この20年ほどで完全に逆転した。世界のトップ選手でも、ゴーズィ(フランス)のように長年木材ラケットを使用しながら、特殊素材ラケットにチェンジした選手も少なくない。

しかし、ITTF(国際卓球連盟)のルールブックの条文「2.04.02」では、「ラケットのブレードは少なくともその厚さの85%が天然木(てんねんぼく)でなければならない」と定められている。ラケットの性能を知るには、まずラケットの大部分を構成する木材について知っておきたい。

7枚合板の『フォルティウス FT』(ミズノ)のサイド写真。この合板構成から読み取れるものとは?

そこで、5月17日発売の『別冊卓球グッズ2023』では、木材ラケットを再研究。合板を組み合わせる時のセオリーや、ラケットに適した木材図鑑と合板に使われる位置、さらにトップ選手が木材ラケットから特殊素材ラケットにシフトしていった理由まで、幅広く紹介する。各メーカーの木材ラケットを集めた木材ラケットカタログ付きだ。

軽量ながら硬質な『アユース』(写真)。ラケットの中芯(なかしん)に使われることが多い

この特集を読めば、卓球専門店でラケットを横から見てみれば、メーカーが出したい性能やその特徴をかなり読み取れるようになるはず。ラケットを選ぶうえで、ちょっと役立つ木材の話、チェックしてみてください(柳澤)