本日(8月12日)16時より開会式が行われ、2年ぶりに幕が開く2021インターハイ。新型コロナウイルス感染予防のため、無観客での開催となるが、卓球王国WEBでは現地より熱戦の模様をお届けしていく。競技は明日からのスタートなるが、試合開始に先立って、男女学校対抗、男女シングルスの戦況を予想していく。まずは男子学校対抗から。
●5連覇に突き進む無敵艦隊・名電を止めるのは?
男子学校対抗の優勝戦線をリードするのは、前回大会で4連覇を達成し、今春の選抜でも連覇を6に伸ばした愛工大名電。1月の全日本ジュニアではベスト4を独占するなど、ベンチ入りメンバー全員が他校であればエース級の実力。6月に行われた東海大会では、アジア選手権代表選考会で主力5名を欠きながらも優勝と、圧倒的な選手層を見せつけており、このチームから3点を奪うのは至難のだろう。
その愛工大名電を追う第2集団の代表格は選抜準優勝の野田学園。加藤翔、今泉蓮、徳田幹太、飯村悠太といったメンバーに、1年生で中国大会王者となった芝拓人が加わり学校対抗初優勝を狙う。
選抜3位の遊学館、鶴岡東も鍛え上げられた選手たちが夏の主役を奪いにかかる。遊学館は北信越大会で3冠に輝いたエースの三浦裕大に、2年生の管琉乃介も力をつけて同大会でシングルス準優勝。鶴岡東は櫻井倭、芳賀世蓮というツインエースに次ぐ3番手以降の成長がカギを握る。「打倒・名電」に燃える3校だけに、対戦が実現すれば、ガッツあふれる熱い戦いが繰り広げられるだろう。
選抜ベスト8の明豊、明徳義塾、東山、静岡学園も野田学園、遊学館、鶴岡東と遜色ない実力がある。静岡学園は2年前のインターハイで初のベスト8入り。ここ最近の活躍は目覚ましいものがあり、表彰台に上がるだけの力は十分に持っているチームだ。
明豊は田原翔太、門脇康太という両輪に加え、英田理志(愛媛県競対)のようなオールラウンドプレーを見せる1年の木塚陽斗も面白い存在。静岡学園同様、こちらも初めてのベスト4入りを目指して戦う。
東山と明徳義塾、伝統ある両校はここ数年は表彰台に手が届いておらず、勢いある新鋭に負けじと存在感を見せたい。東山はクレバーかつ力強いプレーの星優真が牽引。明徳義塾は粒揃いのメンバーに、2年前の全中ベスト8・藤元駿が加わった。また、選抜では2回戦で野田学園に敗れた希望が丘も逆襲を期す。今年は3年前の全中団体戦で初優勝を果たした中間東中のメンバーが高校生となって集結。主将の原田春輝を中心に、中学に続いての日本一を目指した戦いに挑む。
東京代表の実践学園、安田学園も、3年前の全中団体戦で3位入賞時のメンバーが高校生となったチームでインターハイに出場。実践学園は選抜で東山に肉薄しており、全日本ジュニアベスト8の高橋航太郎に、剣持将作など脇を固める面々も実力派揃い。安田学園は1年生チームで全中団体戦に初出場した伊藤礼博らが高校3年となり、今回のインターハイがひとつの集大成。2年前のインターハイのベスト16越えを目指す。
他には中国大会で野田学園をラストまで追い詰めた出雲北陵、選抜で遊学館から2点を奪うなど力をつけている育英、大阪府予選でしのぎを削る上宮と大阪桐蔭の2校などにも注目したい。
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