明日の大会最終日を前に、ベスト8が出揃った女子シングルス。惜しくも準々決勝進出は逃したが、伝統校、強豪校の選手が並ぶベスト16の中に割って入ったのが龍谷大平安の大村風葉。近年力をつけている同校だが、大村が初めてシングルスベスト16に勝ち進む活躍を見せた。
大村は今日行われた2回戦で岡田実弓(山陽学園)にゲームカウント0-2から「0-2だったんで向かっていく気持ちで伸び伸びプレーできました」(大村)と逆転勝利。3回戦も勝利すると、ベスト16入りをかけた4回戦では学校対抗でも対戦し、その際は敗れていた細川菜結(高岡龍谷)にリベンジ。ゲームカウントを2-0とリードし、3ゲーム目には4度のマッチポイントを握るもこのゲームを奪われ、第4ゲームも落として最終ゲームへ突入。ここでもマッチポイントを握りながら追いつかれたが、最後は12-10で細川を振り切ってベスト16入りを決めた。5回戦では菅澤柚花里(四天王寺)に力及ばず敗れたが、龍谷大平安にとっては記念すべきベスト16という結果を残した。
龍谷大平安は学校対抗にも初出場となった前回大会に続き2度目の出場を果たした。1回戦では地元の高岡龍谷を1-2から逆転で下し、記念すべきインターハイ初勝利。ベスト16入りをかけた明豊戦でも5番までもつれる接戦を繰り広げた。
「選抜では1回戦は勝ちましたが次で負けてしまったので、今回は1勝して、次も勝ってベスト8を目指していました。明豊さんとやらせてもらって、ダブルスを終えて2-1でリードして、4、5番もリードしたんですけど、そこから負けてしまった。少し悔しい気持ちもありますが、選手は頑張ってくれたかなと思います。
練習時間が短いので、いかに練習の密度を濃くしていくかを意識しています。平日だと授業が終わって練習が始まるのが16時前くらい。完全下校が19時なので、片付けなどの時間もあって練習時間は2時間半ちょっと。その中で1球1球を大事に、『なんとなく』のミスや1球をいかに減らせるかに注意して、短い練習時間でいかに濃い練習ができるかというのを課題にしています。そこはついては私も含め選手ひとりひとりが考えながらやっています。チームとして、まずは全国でベスト8に入ることが目標ですね」(龍谷大平安・徳田直喜監督)
四天王寺をはじめとした伝統校の他、近年では聖和学園、進徳女子といった新勢力も力をつけている高校女子。学校対抗初勝利にシングルスベスト16入りと、龍谷大平安にとってひとつの歴史を刻んだ今大会。今後も強豪集う上位勢に割って入る活躍に期待したい。
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