1956・57年世界卓球選手権日本代表で、両大会で日本男子チームの団体優勝メンバーとなった角田啓輔(つのだ・けいすけ)さんが9月1日に逝去された。享年91。
角田さんは1933年1月19日生まれ、宮城県出身。古川中1年時に卓球を始め、古川高を経て卓球メーカーのアームストロングに3年間勤務した後、中央大へ進学。大学1年から3年まで、全日本選手権では3大会連続の準優勝という好成績を残した。
世界選手権は1956年東京大会、57年ストックホルム大会に出場。荻村伊智朗、田中利明というふたりの世界チャンピオンを擁する日本男子チームにおいても主力選手として存在感を発揮し、貴重な勝利でチームの苦境を救って団体優勝に大きく貢献した。
175cmの堂々たる体格から放つフォア強打で、「伝説の強打者」と言われた角田さん。元世界代表や日本代表選手で構成された『名球会』会長、母校である中央大学卓球部OB・OG会『白門卓球会』名誉会長なども務められた。謹んでお悔やみ申し上げます。
卓球王国PLUS【The Legends 〜伝説のプレーヤーたち】
史上最速の強打者・角田啓輔
●前篇 「苦手な選手はいた。それが田中さんだった」
●後編 「今、卓球をやるとしたら……やっぱり、打ち合うでしょうね」
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