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世界卓球2025

今大会のA.ルブランは「1日1試合まで」。シングルスを棄権し、兄弟ペアでのダブルスに専念

 カタール・ドーハで行われている世界卓球選手権・個人戦は大会4日目までが終了。現ヨーロッパ王者で今大会でも上位候補の1人だったA.ルブラン(フランス)が男子シングルスを棄権。今大会は弟のF.ルブランとの男子ダブルスに専念すると発表した。

 A.ルブランは3月末に右腕を故障。そこから数週間の治療を経て競技に復帰して今大会に臨んでいた。今大会は男子シングルスと男子ダブルスの2種目にエントリーし、大会初日の5月17日にシングルス1回戦でファニー(トーゴ)に勝利。翌18日にはダブルス1回戦を戦い、ベルゾーサ/ペレス(スペイン)に苦しめられながらも3-2で辛勝、19日にはダブルス2回戦でファラジ/ケシャバルジ(イラン)を下して3回戦へ進出した。しかし、大会4日目の20日に林彥均(チャイニーズタイペイ)とシングルス2回戦を戦う予定だったが、棄権を申し出て今大会のシングルスから姿を消した。

 今大会、A.ルブランには故障から完治へ向けた医療プロトコルに基づき「1日1試合まで」という制限が設けられており、単複両方で勝ち上がっていくと、1日2試合を戦う可能性が高く、医師から許可が降りなかったことでシングルスの棄権を選択したという。シングルスは棄権したものの、F.ルブランとのダブルスは出場を続けるということで、A.ルブランは自身のSNSで「フェリックスとのダブルスで全力を尽くします」とコメントを残した。

 ルブラン兄弟ペアは今日21日に行われるダブルス3回戦でモーレゴード/シェルベリ(スウェーデン)と対戦。昨年のヨーロッパ選手権決勝の再戦となる。兄弟ペアでの世界卓球男子ダブルス優勝となれば史上初、フランスにとっても初の世界卓球男子ダブルス優勝が期待されるが、ルブラン兄弟の戦いやいかに。

1回戦ではスペインペアにゲームカウント0-2から逆転勝利

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