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世界卓球2025

男子シングルス4回戦は熱戦続出。元メダリスト2人もフルゲームで勝利して準々決勝へ

 カタール・ドーハで行われている世界卓球選手権個人戦は昨日の試合を終えて男女シングルスでベスト8が出揃った。男子シングルス4回戦は8試合のうち6試合が4-2、もしくは4-3と熱戦が続出した。

 

●男子シングルス4回戦
林詩棟(中国) 4-0 シェルベリ(スウェーデン)
梁靖崑(中国) 4-2 ジャービス(イングランド)
安宰賢(韓国) 4-3 F.ルブラン(フランス)
カルデラノ(ブラジル) 4-0 アルナ(ナイジェリア)
戸上隼輔 4-3 ヨルジッチ(スロベニア)
モーレゴード(スウェーデン) 4-3 張禹珍(韓国)
林昀儒(チャイニーズタイペイ) 4-3 フランチスカ(ドイツ)
王楚欽(中国) 4-2 ゴーズィ(フランス)

 

 戸上隼輔はヨルジッチに2度マッチポイントを握られながら逆転勝利を収めたが、モーレゴードと張禹珍の試合もフルゲームジュースで決着。モーレゴードがゲームカウント3-1とリードし、張禹珍が追いつき最終ゲームも6-2とリード。10-9、11-10、12-11と3度マッチポイントを握ったが決めきれず、最後はモーレゴードが14-12で勝利した。前々回大会で決勝に進んだモーレゴードだが、前回大会では3回戦でO.アサールに敗戦。スケールアップしたプレーで2大会ぶりのメダルを狙う。

2大会ぶりの準々決勝進出となったモーレゴード

張禹珍はマッチポイントを握りながらも悔しすぎる逆転負け(写真:ITTF)

 また、上位候補の1人だったF.ルブランは安宰賢にフルゲームで敗れてベスト16でストップ。ゲームカウント3-2とリードを奪ったが、足を使って攻め抜いた安宰賢が逆転勝利でベスト8に進んだ。安宰賢は世界卓球初出場となった2019年大会で3位に入賞する衝撃のデビューを飾ったが、その後は2021年大会、2023年大会と2大会続けて初戦で敗退。今大会も1回戦でモンテイロ(ポルトガル)に4-3、2回戦でムラデノビッチ(ルクセンブルク)に4-2、3回戦で林彥均(チャイニーズタイペイ)に4-3と接戦を勝ち抜きF.ルブランも撃破。なかなかコンスタントに成績を残せないでいるが、25歳で迎えた今大会で「元世界3位」の肩書きを塗り替えたいところだ。

ここまで3試合に4-3で勝利している安宰賢

 

 林昀儒とフランチスカの対戦もフルゲームとなったが、林昀儒が勝利して意外にも世界卓球で初のベスト8入り。その一方でフランチスカが敗れたことでドイツ男子は全種目から姿を消すこととなった。3回戦で林高遠(中国)を破ったゴーズィは4回戦でも王楚欽を相手にスパーク。敗れたものの、いきなり2ゲームを連取して王楚欽を慌てさせた。

林昀儒は意外にも初のベスト8進出

ドイツ最後の砦・フランチスカも陥落

フランスの伊達男・ゴーズィ、4回戦でも魅せた

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